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リモート面接を前向きに乗り切る10の方法

リモート面接を前向きに乗り切る10の方法

 

「面接前で気持ちが落ち着かない」、「他の候補者は全員私よりも優れているに違いない」、「ビデオ面接なんて経験したことがない。失敗しそう」、「新型コロナウィルスの影響が心配。面接に悪い影響が出たらどうしよう」。面接にはさまざまな不安がつきものです。

あるレポートによると、私たちが日常考えることの80%はネガティブなことで占められています。人間は1日のうちに12,000から16,000の事柄を考えるとされていますが、このうちの80%が後ろ向きな内容なのだそうです。もちろん、昨今のコロナ禍で、この割合はさらに上昇している可能性があります。

面接前は気分の持ち方に注意を払う

採用面接は本来、それ自体が心理的な負担となるものです。近日中に面接を控えているならば、地に足がつかない気持ちになっても無理はありません。「面接通過は難しいかもしれない」と悲観的な考えが頭をよぎるかもしれません。また、昨今の面接は電話やビデオなど、リモート形式で行われることが一般化しています。今後は、面接への不安の他、技術的なトラブルへの心配にも悩まされるかもしれません。

求職者にとって、今が厳しい時代であることは事実です。そして仕事を求める人たちはそれぞれ課題を抱えています。採用面接を近くに控えていても、現在の仕事に可能な限り尽力しなければなりません。それでも面接には可能な限りの準備をして、前向きかつ積極的な心構えで臨みましょう。

精一杯の準備をすれば、前向きな気持ちが生まれてきます。そして、こうした前向きさが、面接で実力を発揮するための心構えに繋がっていくのです。この姿勢が整えば、リモート形式の面接にも自信を持って臨むことが出来ますし、本来のあなた自身の魅力やスキルをアピールすることも可能になるでしょう。

面接前の心の準備

では、前向きに、かつ自信を持ち続けるために必要な面接準備とはどのようなものでしょうか。以下に重要なポイントをまとめましたので、参考にして下さい。

1. ネガティブ思考になったら気持ちのリセット 「私よりも他の候補者の方がそのポジションには適格だ」とか、「電話やビデオ会議で上手くアピールするなんて無理」など、自信を失いかけることもあるかもしれません。しかし、そうした状況では、あなたの脳内も後ろ向きな考えに支配される可能性があります。人間は、自分の能力を自分で制限していることになかなか気付くことが出来ません。「不可能だ」、「私には無理」という言葉を発したときに、初めてこれに気が付くものなのです。自分がどのような言葉を使っているか、意識してチェックする習慣を身につけましょう。

自信を失いかけたら、気持ちを切り替えましょう。自分が歩んできたキャリアを見直し、自信を回復するよう努力して下さい。あなたは、実際に面接に進むことが出来たのです。これだけでも十分自信に値します。「オンライン面接では上手く表現出来そうにない」と悩むよりも、「オンライン面接も、プライベートな会話と同じ」位に考えればよいのです。実際の会話とは多少異なる面もあるかもしれませんが、それほど気にすることはないでしょう。忘れてはならないのは、他の候補者もあなたと同じ条件で面接に臨んでいるということです。面接官と直接対面することは誰にも許されていません。リモートでの面接が未経験だったとしても、後ろ向きになる必要はないのです。

2. インポスター症候群に注意を 「私よりも他の人の方が優れている」と考えそうになったら、あなた自身にしかない特徴や価値に目を向けましょう。そして、自信を持って面接に参加して下さい。

インポスター症候群」という言葉をご存じでしょうか。「自分は他人が思うほど優れた人間ではない」と思い込む内的経験のことを指し、この症状に苦しんでいる人は少なくありません。「私は他人に、自分が実際以上に優れている、有能であると信じ込ませているだけなのではないか」という感覚にとらわれるのがこの症候群の特徴です。成功出来たにも関わらず、「自分はそれに値しない」と、自分自身の価値を疑い不安に駆られることもあります。

「私はこの面接に相応しくない」とか、「これまでの成功はたまたまラッキーだっただけ」と考えがちであれば、それはインポスター症候群が原因かもしれません。昨今では未曽有の危機下で自信喪失に悩む人々が増加しつつあるよう。このような環境では、自分が達成した成果をついつい忘れがちになってしまいます。しかし、あなたの成功は、あなた自身の能力と努力で築いたものであり、決して偶然や運によるものではありません。これを念頭に置いて、ネガティブな考えを振り払いましょう。あなたがこれまで培ってきたスキルや経験は、仕事が変わったとしても、あなたの能力の一部として活かされ続けるのです。

エリザベス・コックス氏は、TED-Edで、次のように語りました。「自分が周囲の人たちよりも劣っているという考えは、容易には払拭出来ません。『インポスター症候群』の影響が強すぎると、良いアイディアが浮かんでも他人に教えることを躊躇したり、能力を発揮出来る仕事に応募することもためらうようになります。自分にその傾向があると気付いたら、これまで受けた好意的な評価などを思い出してみて下さい。きっと、インポスター症候群を克服することが出来るはずです」。

3. 考えすぎないこと 採用面接が、人生において非常に重要なチャンスであることは言うまでもありません。面接に成功しその企業に採用されれば、さまざまな可能性が開けてきます。憧れていた企業や長い間希望していた業界での仕事が実現するかもしれませんし、仕事の意義や意味がさらに高まっていくかもしれません。

しかし、これに囚われすぎると、自分自身に不要なプレッシャーをかけ、準備中の心理にマイナスの影響を与える可能性も生じます。特に昨今の先行き不透明な時期には、平時よりも不安感が高じがちです。プレッシャーは、自尊心や自信を損なう可能性もあります。そんな時は、一歩後ろに引いて、現実を眺めてみましょう。本来面接で大切なのは、自分が興味を持つ仕事について相手と話をすること、その相手とあなたがお互いを理解し合う機会を持つことなのです。ですから、前のめりになりすぎて、過度に考えすぎることがないよう注意しましょう。

4. 十分な準備を 皆さんは「if you fail to prepare, prepare to fail(準備を怠ることは失敗するための準備をするようなものだ)」というベンジャミン・フランクリンの格言をご存じでしょうか。私の所感ではこれはほぼ真実を言い当てていると思います。裏を返せば、徹底して準備をすれば希望の仕事を手に入れる可能性が高くなるともいえるでしょう。しかし、準備がもたらすメリットは他にもあります。それは、「私は出来る限りのことをしたのだから、次に何が起ころうと受け入れることが出来る」という境地に達することが出来れることです。こうした心境になれば、適度にリラックスすることが出来、面接に向かう心構えにもプラスに働きます。十分な準備は自信を生み、前向きな気持ちに繋がっていくのです。

ヘイズは、皆さんがリモート面接に向けて十分な準備が出来るよう、さまざまなアドバイスを提供しています。

5. 気分を高める 毎朝自分自身に言い聞かせる「おまじない」の言葉はありますか?聴くと元気になれる歌はありますか?もしこうした「元気の素」があるならば、ボリュームをいつもより上げて聴いてみましょう。これまでのキャリアで達成した成果を思い出すのも良いでしょうし、友達に激励の言葉をかけてもらうのも良いでしょう。友達の励ましは、あなたが面接を通過するために必要な資格や経験をすべて備えていると思い出させてくれるでしょう。

気分が楽になる言葉、例えば「面接が楽しみ」とか「きっとうまくいく」などを自分自身にかけてあげるのも効果的です。「面接は確かに人生におけるチャンスだ。しかし、例えこの仕事を勝ち取ることが出来なかったとしても、もっと良い結果が待っているかもしれない」と心に言い聞かせるのです。

また、自分を肯定する言葉も有効です。例を挙げれば、「自分はここまでよくやった」、「この面接は私が学び成長する良い機会となるだろう」などですが、これらの言葉を心掛けていれば、気分が上向きになるだけではありません。リヴァプール・ジョン・ムーア大学のデビット・トッド氏、バンガー大学のジェームス・ハーディ氏、ダラム大学のエミリー・J・オリバー氏の研究文献によると、モチベーションを高めるため独り言は、パフォーマンスを向上させる効果があることが分かっています。

6. 面接を自分の成長の機会と捉える 「仕事を得ることが出来るか否か」、「面接に失敗したら何にもならない」など、結果だけに拘るのは止めましょう。面接が希望通りに進もうと進むまいと、面接から学ぶことは必ずあるはずです。仮にあなたが昨今のコロナ禍で苦しい状況に置かれているのなら、こうした気持ちの切り替えは難しいかも知れません。

しかしそれでもこの面接を学ぶ機会と捉え、最大限に活用してみて下さい。面接を上手く活用すれば、自分がキャリアで何を求めているのか、また何を求めていないのか、自分の長所や短所はどこにあるのか、そしてキャリアアップのためには今後何に力を入れれば良いのかを明確に知ることが出来るでしょう。これだけでも、大きな成果と言えるのではないでしょうか。

また、リモート面接では、普段あまり使用することのないツールやシステムを使うことになります。こうしたテクノロジーの仕様を学んだり、プロフェッショナルを相手にリモートで対話をするチャンスであると考えることも出来ます。つまり、過去に経験のない新しい体験をする機会なのです。これらの体験は、皆さんがプロフェッショナルとしてバランスの取れた知識を身に着けるためにも有効です。例え希望の仕事に就くことが出来なくても、面接を上手く活用すれば、さまざまな知識や経験を得ることが出来るのです。学ぶことがあったのなら、それは決して失敗ではありません。成長への心構えを育てるためには、このような考え方が大切です。

7. リクルーターやアドバイスの上手い友人たちと話してみる 友人や周囲にアドバイスが得意な方はいませんか?もしいるのなら、早速連絡して今の気持ちや不安を打ち明けましょう。前向きな気持ちを取り戻すことが出来るに違いありません。

また、リクルーターと良好な関係を持ち続けることもメリットになります。リクルーターは、人材採用の専門家であり、あなたの面接官となる人々とも何らかの接点を持っています。お勧めしたいのは、面接前にリクルーターとビデオ通話で話をしてみることです。手持ちの器機やツールを面接前にチェックする良い機会になります。また、応募を考えているポジションや面接方法について不安や疑問がある場合でも、リクルーターと打ち解けて話すことが出来れば解決に繋がることでしょう。不安を解消しておけば、大切な面接に向けて心身の状態を整えておくことが出来ます。

例えば、こんな質問でも良いのです。「今回のポジションは、新規で募集されている案件ですか?」、「面接はどのように進行するのでしょうか?」、「電話面接やビデオ面接で気をつけるべき点は?」。出来る限り事前に情報を収集し準備をしておくことで、面接本番ではどのような質問が飛んできても前向きに、自信と落ち着きを持って、そして明確に答えることが出来るでしょう。

8. のめりこみすぎないこと 面接に向けて入念に準備することは勿論大切です。しかし、例え面接日が迫って来ても、趣味や興味のあることは続けて下さい。そうすることによって、視野を狭めることなく、適度に息抜きをすることが出来るからです。心理学に詳しいビジネスコンサルタント、ニール・イヤール氏は行動心理学の専門メディア、サイコロジー・トゥデイの中で、こうした気分転換が、私たちの生活に多大なメリットをもたらすことを紹介しています。例えばパズルやビデオゲームなどのシンプルな趣味は、達成感や自信を大きく向上させ、問題解決に貢献することも知られています。

また、面接出席など新たな課題が浮上したときも、上手に気分転換すれば、これらに立ち向かう力が湧いてくることがあります。ある研究では、外を軽く歩くだけでもストレス緩和や認知能力の向上に効果があることが確認されました。コロナ禍による規制で外出することが出来ない場合には、ヨガや瞑想などでも同様の効果が期待出来そうです。これらのエクササイズは、ストレスや考えすぎ、不安などを軽減し、今この瞬間を大切にする気持ちを喚起してくれます。

9. 面接を楽しむ 採用面接とはつまるところ新しい出会いのチャンスであり、自分のキャリアにおける新たな扉を開くきっかけとなるものです。ですから、もう一度なぜ自分がこの仕事に惹かれたのかをよく考えてみましょう。その仕事は自分にとってどのような意味を持ちますか。また、その仕事をすることによって、どんなチャンスが広がりそうですか。

面接を楽しみ、新しい仕事に就くことを具体的に想像してみましょう。面接準備中も自分に自信を持ち、前向きな気持ちでいることが出来るでしょう。

10. 面接に相応しい服装で臨む ビデオツールや電話を介した面接であっても、服装は面接官と直接対面で会うことを想定して選びましょう。面接官には見えないささやかな配慮かもしれませんが、例えば自分の服の中で最上のものを身に着けるだけで、面接前も最中もポジティブな気分でいることが出来ます。応募した職種に相応しい、知的な服装をしましょう。そうすれば物怖じせずに面接に臨むことが出来ます。

肝心なのは、自信を持てる服装をすることです。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院の科学者であるアダム・ハージョ氏とアダム・D・ガリンスキー氏は、スタイルや衣服が気分や自信に影響をもたらすという「着衣認知理論(enclothed cognition)」を紹介しています。ただし面接では、希望する業界で「標準的」であると認められている服を参考にすることをお勧めします。例えば、比較的保守的と言われる法律事務所や大手企業の面接では、知的に見えるスーツなどを選んだ方が安全です。

また、クリエイティブな職種ではリラックスした服装が好まれる傾向にありますが、過度にカジュアルな服装をして目的意識や集中力が損なわれ、モチベーションが低下するのは望ましくありません。こうした失敗を回避するためには、知性とカジュアルさの双方を備えた中間的な服装を選択することをお勧めします。服装に不安があれば、リクルーターのアドバイスを仰ぐのも良いでしょう。リクルーターは、応募先の企業や業界について様々な知識を持ち、経験も豊富です。きっと有効な助言をしてくれるでしょう。

ポジティブな気持ちを持ち続けることの効用

今回のブログでは、皆さんが迫りくる面接に怯むことなく前向きに取り組むことが出来るよう大切なポイントをお伝えしました。私たちは今、かつてないほど困難な時代を生きています。

最良の結果を目指してどのようなアプローチを選択するかは皆さん次第です。面接を目前に控え「緊張する」、「面接官に気に入られたい」、「答えられない質問をされたらどうしよう」などと不安の中で準備を進めますか?それとも自分の能力を信じて十分な準備をし、気持ちを落ち着かせることに注力しますか?

前向きに臨むことで面接の効果は全く違ってきます。皆さんは面接に進むことが出来た他の候補者と同じチャンスを与えられています。皆さんはその面接に進む価値がある人材なのです。ぜひ、自信を持って下さい。

ポジティブな気持ちを維持出来れば、面接を楽しみ、自分の本来の姿をアピールすることが出来ます。あなたは本来、自信に溢れ、自分の考えを明確に表現することが出来る、面接に進む価値のある人材です。自分を信じて、自分を見失うことなく準備を進めて下さい。


 

「面接前で気持ちが落ち着かない」、「他の候補者は全員私よりも優れているに違いない」、「ビデオ面接なんて経験したことがない。失敗しそう」、「新型コロナウィルスの影響が心配。面接に悪い影響が出たらどうしよう」。面接にはさまざまな不安がつきものです。

あるレポートによると、私たちが日常考えることの80%はネガティブなことで占められています。人間は1日のうちに12,000から16,000の事柄を考えるとされていますが、このうちの80%が後ろ向きな内容なのだそうです。もちろん、昨今のコロナ禍で、この割合はさらに上昇している可能性があります。

面接前は気分の持ち方に注意を払う

採用面接は本来、それ自体が心理的な負担となるものです。近日中に面接を控えているならば、地に足がつかない気持ちになっても無理はありません。「面接通過は難しいかもしれない」と悲観的な考えが頭をよぎるかもしれません。また、昨今の面接は電話やビデオなど、リモート形式で行われることが一般化しています。今後は、面接への不安の他、技術的なトラブルへの心配にも悩まされるかもしれません。

求職者にとって、今が厳しい時代であることは事実です。そして仕事を求める人たちはそれぞれ課題を抱えています。採用面接を近くに控えていても、現在の仕事に可能な限り尽力しなければなりません。それでも面接には可能な限りの準備をして、前向きかつ積極的な心構えで臨みましょう。

精一杯の準備をすれば、前向きな気持ちが生まれてきます。そして、こうした前向きさが、面接で実力を発揮するための心構えに繋がっていくのです。この姿勢が整えば、リモート形式の面接にも自信を持って臨むことが出来ますし、本来のあなた自身の魅力やスキルをアピールすることも可能になるでしょう。

面接前の心の準備

では、前向きに、かつ自信を持ち続けるために必要な面接準備とはどのようなものでしょうか。以下に重要なポイントをまとめましたので、参考にして下さい。

1. ネガティブ思考になったら気持ちのリセット 「私よりも他の候補者の方がそのポジションには適格だ」とか、「電話やビデオ会議で上手くアピールするなんて無理」など、自信を失いかけることもあるかもしれません。しかし、そうした状況では、あなたの脳内も後ろ向きな考えに支配される可能性があります。人間は、自分の能力を自分で制限していることになかなか気付くことが出来ません。「不可能だ」、「私には無理」という言葉を発したときに、初めてこれに気が付くものなのです。自分がどのような言葉を使っているか、意識してチェックする習慣を身につけましょう。

自信を失いかけたら、気持ちを切り替えましょう。自分が歩んできたキャリアを見直し、自信を回復するよう努力して下さい。あなたは、実際に面接に進むことが出来たのです。これだけでも十分自信に値します。「オンライン面接では上手く表現出来そうにない」と悩むよりも、「オンライン面接も、プライベートな会話と同じ」位に考えればよいのです。実際の会話とは多少異なる面もあるかもしれませんが、それほど気にすることはないでしょう。忘れてはならないのは、他の候補者もあなたと同じ条件で面接に臨んでいるということです。面接官と直接対面することは誰にも許されていません。リモートでの面接が未経験だったとしても、後ろ向きになる必要はないのです。

2. インポスター症候群に注意を 「私よりも他の人の方が優れている」と考えそうになったら、あなた自身にしかない特徴や価値に目を向けましょう。そして、自信を持って面接に参加して下さい。

インポスター症候群」という言葉をご存じでしょうか。「自分は他人が思うほど優れた人間ではない」と思い込む内的経験のことを指し、この症状に苦しんでいる人は少なくありません。「私は他人に、自分が実際以上に優れている、有能であると信じ込ませているだけなのではないか」という感覚にとらわれるのがこの症候群の特徴です。成功出来たにも関わらず、「自分はそれに値しない」と、自分自身の価値を疑い不安に駆られることもあります。

「私はこの面接に相応しくない」とか、「これまでの成功はたまたまラッキーだっただけ」と考えがちであれば、それはインポスター症候群が原因かもしれません。昨今では未曽有の危機下で自信喪失に悩む人々が増加しつつあるよう。このような環境では、自分が達成した成果をついつい忘れがちになってしまいます。しかし、あなたの成功は、あなた自身の能力と努力で築いたものであり、決して偶然や運によるものではありません。これを念頭に置いて、ネガティブな考えを振り払いましょう。あなたがこれまで培ってきたスキルや経験は、仕事が変わったとしても、あなたの能力の一部として活かされ続けるのです。

エリザベス・コックス氏は、TED-Edで、次のように語りました。「自分が周囲の人たちよりも劣っているという考えは、容易には払拭出来ません。『インポスター症候群』の影響が強すぎると、良いアイディアが浮かんでも他人に教えることを躊躇したり、能力を発揮出来る仕事に応募することもためらうようになります。自分にその傾向があると気付いたら、これまで受けた好意的な評価などを思い出してみて下さい。きっと、インポスター症候群を克服することが出来るはずです」。

3. 考えすぎないこと 採用面接が、人生において非常に重要なチャンスであることは言うまでもありません。面接に成功しその企業に採用されれば、さまざまな可能性が開けてきます。憧れていた企業や長い間希望していた業界での仕事が実現するかもしれませんし、仕事の意義や意味がさらに高まっていくかもしれません。

しかし、これに囚われすぎると、自分自身に不要なプレッシャーをかけ、準備中の心理にマイナスの影響を与える可能性も生じます。特に昨今の先行き不透明な時期には、平時よりも不安感が高じがちです。プレッシャーは、自尊心や自信を損なう可能性もあります。そんな時は、一歩後ろに引いて、現実を眺めてみましょう。本来面接で大切なのは、自分が興味を持つ仕事について相手と話をすること、その相手とあなたがお互いを理解し合う機会を持つことなのです。ですから、前のめりになりすぎて、過度に考えすぎることがないよう注意しましょう。

4. 十分な準備を 皆さんは「if you fail to prepare, prepare to fail(準備を怠ることは失敗するための準備をするようなものだ)」というベンジャミン・フランクリンの格言をご存じでしょうか。私の所感ではこれはほぼ真実を言い当てていると思います。裏を返せば、徹底して準備をすれば希望の仕事を手に入れる可能性が高くなるともいえるでしょう。しかし、準備がもたらすメリットは他にもあります。それは、「私は出来る限りのことをしたのだから、次に何が起ころうと受け入れることが出来る」という境地に達することが出来れることです。こうした心境になれば、適度にリラックスすることが出来、面接に向かう心構えにもプラスに働きます。十分な準備は自信を生み、前向きな気持ちに繋がっていくのです。

ヘイズは、皆さんがリモート面接に向けて十分な準備が出来るよう、さまざまなアドバイスを提供しています。

5. 気分を高める 毎朝自分自身に言い聞かせる「おまじない」の言葉はありますか?聴くと元気になれる歌はありますか?もしこうした「元気の素」があるならば、ボリュームをいつもより上げて聴いてみましょう。これまでのキャリアで達成した成果を思い出すのも良いでしょうし、友達に激励の言葉をかけてもらうのも良いでしょう。友達の励ましは、あなたが面接を通過するために必要な資格や経験をすべて備えていると思い出させてくれるでしょう。

気分が楽になる言葉、例えば「面接が楽しみ」とか「きっとうまくいく」などを自分自身にかけてあげるのも効果的です。「面接は確かに人生におけるチャンスだ。しかし、例えこの仕事を勝ち取ることが出来なかったとしても、もっと良い結果が待っているかもしれない」と心に言い聞かせるのです。

また、自分を肯定する言葉も有効です。例を挙げれば、「自分はここまでよくやった」、「この面接は私が学び成長する良い機会となるだろう」などですが、これらの言葉を心掛けていれば、気分が上向きになるだけではありません。リヴァプール・ジョン・ムーア大学のデビット・トッド氏、バンガー大学のジェームス・ハーディ氏、ダラム大学のエミリー・J・オリバー氏の研究文献によると、モチベーションを高めるため独り言は、パフォーマンスを向上させる効果があることが分かっています。

6. 面接を自分の成長の機会と捉える 「仕事を得ることが出来るか否か」、「面接に失敗したら何にもならない」など、結果だけに拘るのは止めましょう。面接が希望通りに進もうと進むまいと、面接から学ぶことは必ずあるはずです。仮にあなたが昨今のコロナ禍で苦しい状況に置かれているのなら、こうした気持ちの切り替えは難しいかも知れません。

しかしそれでもこの面接を学ぶ機会と捉え、最大限に活用してみて下さい。面接を上手く活用すれば、自分がキャリアで何を求めているのか、また何を求めていないのか、自分の長所や短所はどこにあるのか、そしてキャリアアップのためには今後何に力を入れれば良いのかを明確に知ることが出来るでしょう。これだけでも、大きな成果と言えるのではないでしょうか。

また、リモート面接では、普段あまり使用することのないツールやシステムを使うことになります。こうしたテクノロジーの仕様を学んだり、プロフェッショナルを相手にリモートで対話をするチャンスであると考えることも出来ます。つまり、過去に経験のない新しい体験をする機会なのです。これらの体験は、皆さんがプロフェッショナルとしてバランスの取れた知識を身に着けるためにも有効です。例え希望の仕事に就くことが出来なくても、面接を上手く活用すれば、さまざまな知識や経験を得ることが出来るのです。学ぶことがあったのなら、それは決して失敗ではありません。成長への心構えを育てるためには、このような考え方が大切です。

7. リクルーターやアドバイスの上手い友人たちと話してみる 友人や周囲にアドバイスが得意な方はいませんか?もしいるのなら、早速連絡して今の気持ちや不安を打ち明けましょう。前向きな気持ちを取り戻すことが出来るに違いありません。

また、リクルーターと良好な関係を持ち続けることもメリットになります。リクルーターは、人材採用の専門家であり、あなたの面接官となる人々とも何らかの接点を持っています。お勧めしたいのは、面接前にリクルーターとビデオ通話で話をしてみることです。手持ちの器機やツールを面接前にチェックする良い機会になります。また、応募を考えているポジションや面接方法について不安や疑問がある場合でも、リクルーターと打ち解けて話すことが出来れば解決に繋がることでしょう。不安を解消しておけば、大切な面接に向けて心身の状態を整えておくことが出来ます。

例えば、こんな質問でも良いのです。「今回のポジションは、新規で募集されている案件ですか?」、「面接はどのように進行するのでしょうか?」、「電話面接やビデオ面接で気をつけるべき点は?」。出来る限り事前に情報を収集し準備をしておくことで、面接本番ではどのような質問が飛んできても前向きに、自信と落ち着きを持って、そして明確に答えることが出来るでしょう。

8. のめりこみすぎないこと 面接に向けて入念に準備することは勿論大切です。しかし、例え面接日が迫って来ても、趣味や興味のあることは続けて下さい。そうすることによって、視野を狭めることなく、適度に息抜きをすることが出来るからです。心理学に詳しいビジネスコンサルタント、ニール・イヤール氏は行動心理学の専門メディア、サイコロジー・トゥデイの中で、こうした気分転換が、私たちの生活に多大なメリットをもたらすことを紹介しています。例えばパズルやビデオゲームなどのシンプルな趣味は、達成感や自信を大きく向上させ、問題解決に貢献することも知られています。

また、面接出席など新たな課題が浮上したときも、上手に気分転換すれば、これらに立ち向かう力が湧いてくることがあります。ある研究では、外を軽く歩くだけでもストレス緩和や認知能力の向上に効果があることが確認されました。コロナ禍による規制で外出することが出来ない場合には、ヨガや瞑想などでも同様の効果が期待出来そうです。これらのエクササイズは、ストレスや考えすぎ、不安などを軽減し、今この瞬間を大切にする気持ちを喚起してくれます。

9. 面接を楽しむ 採用面接とはつまるところ新しい出会いのチャンスであり、自分のキャリアにおける新たな扉を開くきっかけとなるものです。ですから、もう一度なぜ自分がこの仕事に惹かれたのかをよく考えてみましょう。その仕事は自分にとってどのような意味を持ちますか。また、その仕事をすることによって、どんなチャンスが広がりそうですか。

面接を楽しみ、新しい仕事に就くことを具体的に想像してみましょう。面接準備中も自分に自信を持ち、前向きな気持ちでいることが出来るでしょう。

10. 面接に相応しい服装で臨む ビデオツールや電話を介した面接であっても、服装は面接官と直接対面で会うことを想定して選びましょう。面接官には見えないささやかな配慮かもしれませんが、例えば自分の服の中で最上のものを身に着けるだけで、面接前も最中もポジティブな気分でいることが出来ます。応募した職種に相応しい、知的な服装をしましょう。そうすれば物怖じせずに面接に臨むことが出来ます。

肝心なのは、自信を持てる服装をすることです。ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院の科学者であるアダム・ハージョ氏とアダム・D・ガリンスキー氏は、スタイルや衣服が気分や自信に影響をもたらすという「着衣認知理論(enclothed cognition)」を紹介しています。ただし面接では、希望する業界で「標準的」であると認められている服を参考にすることをお勧めします。例えば、比較的保守的と言われる法律事務所や大手企業の面接では、知的に見えるスーツなどを選んだ方が安全です。

また、クリエイティブな職種ではリラックスした服装が好まれる傾向にありますが、過度にカジュアルな服装をして目的意識や集中力が損なわれ、モチベーションが低下するのは望ましくありません。こうした失敗を回避するためには、知性とカジュアルさの双方を備えた中間的な服装を選択することをお勧めします。服装に不安があれば、リクルーターのアドバイスを仰ぐのも良いでしょう。リクルーターは、応募先の企業や業界について様々な知識を持ち、経験も豊富です。きっと有効な助言をしてくれるでしょう。

ポジティブな気持ちを持ち続けることの効用

今回のブログでは、皆さんが迫りくる面接に怯むことなく前向きに取り組むことが出来るよう大切なポイントをお伝えしました。私たちは今、かつてないほど困難な時代を生きています。

最良の結果を目指してどのようなアプローチを選択するかは皆さん次第です。面接を目前に控え「緊張する」、「面接官に気に入られたい」、「答えられない質問をされたらどうしよう」などと不安の中で準備を進めますか?それとも自分の能力を信じて十分な準備をし、気持ちを落ち着かせることに注力しますか?

前向きに臨むことで面接の効果は全く違ってきます。皆さんは面接に進むことが出来た他の候補者と同じチャンスを与えられています。皆さんはその面接に進む価値がある人材なのです。ぜひ、自信を持って下さい。

ポジティブな気持ちを維持出来れば、面接を楽しみ、自分の本来の姿をアピールすることが出来ます。あなたは本来、自信に溢れ、自分の考えを明確に表現することが出来る、面接に進む価値のある人材です。自分を信じて、自分を見失うことなく準備を進めて下さい。

 

 

 

ヘイズ・ポーランド、マネージング・ディレクター

マーク・ブラジ

6つのオフィスで人近い従業員を率いるマークは、2019年9月にヘイズ・ポーランドのマネージング・ディレクターに就任。

2012年に香港のリージョナルディレクターとしてヘイズに入社。年にはアジアにおけるヘイズ・タレント・ソリューション事業の責任者を任され、2015年にヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクターに就任する。あらゆる専門分野における日本事業の運営と成長を担当し、正社員、エグゼクティブ・サーチ、派遣、契約、オンサイトのソリューションを提供した。

人材業界の前は自動車業界で様々な営業およびマーケティング管理職を務めていた。