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初めての人事考課を成功させるための5つの方法

初めての人事考課を成功させるための5つの方法

初めての人事考課が近づいて来たら、次の5つの方法を参考にしてみましょう。たくさんのことが学べるはずです。

人間は、何かを「達成したい」という願望を抱いています。この欲求は、人間のモチベーションを刺激し、進歩するために重要な役割を果たすものとして、心理学の論文等で論じられてきました。日常生活の中で、こうした達成意欲が要求されるのは、仕事であることが最も多く、定期的に達成度合いが評価され、昇給や昇格、プロジェクトでの評価に繋がることもあります。私たちが常にベストを尽くしていることは言うまでもありません。しかし、気をつけなければならないのは、上司が考える「ベスト」が、私たちの思う「ベスト」と必ずしも一致しない場合があることです。

人事考課が必要な理由もここにあると言って良いでしょう。人事考課は「アニュアル・レビュー」、「パフォーマンス・レビュー」、「従業員査定」と呼ばれ、管理職や企業にとって、従業員のスキルや達成度、成長力(またはこれらの不足)を評価するために欠かせない制度となっています。企業の多くは人事考課の機会を通して従業員の働きぶりに関するフィードバックを行い、昇給や賞与の理由を伝えます。雇用契約の終了を決定することもあります。従業員にとっては、自分の現状を上司と共に確認し、目標に達する達成度を見定める機会と言えます。また、自分自身のパフォーマンスとキャリア目標を示す絶好のチャンスでもあります。人事考課を上手く活用することで、その企業での成長を証明することもできるでしょう。

最初の査定を有効に行うためには、積極的な準備が必要です。難しい質問にも答えることができるよう、また、常日頃からの努力を証明できるようにしておきましょう。あなたの達成・成長を広い視点から伝えることが大切です。昇給や昇進など良い評価は、激励以上の効果があります。

では、初めての人事考課に向けて、何を準備すれば良いのでしょうか。以下に5つのポイントをご案内します。

 

1.「グロースマインドセット」を身に着ける

従業員が査定を個人的に受け止め、意気消沈して自信を無くしてしまうことも珍しくありません。人事考課は従業員を批判するための制度ではありません。その従業員がプロフェッショナルとして成長を続けるために必要な、率直なフィードバックを受ける機会なのです。準備段階でも査定当日でも、広い心でありのままのフィードバックを受ける心構えで査定に臨んで下さい。あなたの向上と成長に繋がることでしょう。

 

2.目標は具体的に

過去の実績を調べたら、今後の目標を考えてみましょう。まず、長期的な目標と短期的な目標を書き出すことをお勧めします。目標を設定し、これに向かって努力することがあなたのキャリアを前進させるのです。短期の目標は、あなたが上司と共に定期的にパフォーマンスを振り返る定点となるものです。長期の目標は、その企業におけるあなたのビジョンを思い描くためにも必要です。あなたの上司は、この目標を元にあなたへの理解を深め、今後の目標達成を支援することができるのです。

 

3.達成を証明できるものを揃える

自分の達成事項や課題を説明するときは、その裏づけとなる文書を用意することをお勧めします。あなたの回答には確りとした根拠があるという印象を与えることができる上、上司もあなたの主張を具体的に理解できるようになります。「みんなを惹き付けるプレゼンテーションができた」、「業務プロセスを改善した」、「新しいテクノロジーをマスターした」、「他の従業員のトレーングや指導を行った」、「困難な対立や状況を克服するためのサポートをした」などが、達成事項に該当するでしょう。上司から指示がなくても、準備しておくことが大切です。

 

4.自分自身を評価する

入社後、あなたはどのような課題に向き合い、どのような成果を残してきましたか?得意な分野、勉強が必要な分野は何ですか?上司にサポートをお願いしたいことや、教えて欲しいことはありますか?評価においては、数字による結果だけでなく、コミュニケーションスキルやチームワーク、問題解決能力などのソフトスキルについても振り返ってみましょう。

 

5.評価のプロセスを把握する

今回の人事評価が社会人として、または新しい会社で初めてのものであっても、事前に評価のプロセス全般を確認しておきましょう。なぜなら、プロセスの中には上司による評価など、非常に時間がかかるものが含まれます。ですから、書類の準備はできる限り余裕を持って進め、評価シートには十分な記載をしましょう。最初の人事評価で上司に良い印象を与えたいと思うのは誰でも同じです。締め切りは絶対に守りましょう!

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