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ポストコロナ時代に最適なキャリアの築き方とは

ポストコロナ時代に最適なキャリアの築き方とは

 

新型コロナウィルスの流行は企業に大きな変化を迫りました。企業は予想すらしなかった新しい現実への対応を余儀なくされましたが、製品やサービスの転換、新技術導入によるビジネスの展開などにより、僅か数週間でこの大きな変化に適応したのです。

変化を求められたのは、企業で働く私たちも同じです。現在も在宅勤務を続けている方は少なくありません。また、職場に復帰した社員がいる一方で、在宅勤務を継続している者もいます。いずれにせよ、コロナ禍による混乱を乗り切るために、労働者の多くはこれまでの方針を転換して企業を支えていくことが求められています。仕事で優先すべきことや目標が変わり、これに向かって努力しなければならなくなった者、平時には対応したことがなかった仕事への支援を求められた者、未知の仕事や部門に配属された者など、私たちが直面した状況は多岐にわたっています。

しかし、外出自粛など新型コロナ対策としての制約が緩和され始めた今、経済の再興に向かっており、さらに多くの変化が待ち受けています。最近では、これらの変化が長期的にどのような影響を仕事に及ぼすのか、心配し始める労働者が増えてきました。

ポストコロナの時代の仕事のビジョンは?

今回のコロナ危機により、新しい職務や仕事に就かざるを得なかった方々も多いでしょう。中には、これからも長期的にこの新しい仕事や職務を続けていくことになるのか否か、不安に思い始めている人たちもいます。これは、至極当然のことです。

このコロナ禍であなたの仕事に変化はありましたか?外出が制限されている期間中に、これらの変化についてじっくりと見つめ直し、この仕事が自分自身のキャリアの目標に適したものであるかどうかを考えてみましょう。

仕事の内容が変わったことを歓迎した人たちもいるでしょう。仕事内容の変更によって未知のスキルを活用したり、異なる分野の経験を積み、従来の守備範囲の外へ踏み出すことで、新たな経験を積むことが出来たのかもしれません。

一方で、変更された仕事内容が、キャリアの方向性に適合しないと感じた方もいらっしゃるのではないでしょうか。こうした変化を楽しめなかったり、コロナ禍以前の仕事の方が自分のスキルを活かすことが出来たと感じている人は、一刻も早く、かつての仕事に戻りたいと考えているかもしれません。

あなたがどちらのタイプであるにしろ、ポストコロナの時代にキャリアを追求するにあたり、仕事の内容を変えるチャンスに恵まれたのならば、以下のアドバイスを実行してみて下さい。仕事の変化は素早く、効果的な形で実現するでしょう。

変化後の仕事をそのまま継続したい場合

今回変更された仕事の内容をこれからも継続したいと希望するのならば、プロとして相応しい方法で、正式にその意思を伝えましょう。それが現在の配属先以外の仕事であれ、過去の仕事の内容と大きく異なるものであれ、あなたがすべきことは同じです。

まず、上司とミーティングを持ちましょう。話し合いたい内容を事前に伝え、ミーティングに向けた準備をしておきます。準備は、以下をスムーズに実行するためにも大切です。

  • 変更された仕事であなたが成功したこと、その仕事にあなたがもたらした価値を証明しましょう。証明する際には、数値に基づく結果や仕事の質の面からアプローチすれば効果的です。
  • 一緒に仕事をした同僚や仲間からのフィードバックを伝えましょう。
  • その仕事に役立ったスキルや、新しい仕事を通して身に着けた新しいスキルについて、わかりやすく説明しましょう。
  • ポストコロナの時代に、あなたの新しい仕事はどのように進化・発展していくと思いますか。あなたはこれからどんな価値をビジネスにもたらすことが出来ますか。また、将来のビジネスニーズに応えるため、現在あなたは何に力を入れていますか。これらについて自分の意見を伝えましょう。
  • あなたは新しい仕事や変更された仕事に適応するために、どのような努力や工夫をしましたか?それは成功しましたか?適応力は、新しい時代の仕事のために重要なスキルです。
  • 長期的な観点から、その仕事があなたのキャリアプランにどのように適合しているのかを説明しましょう。

元の仕事に戻りたい場合

他の仕事への就業や仕事の優先順位の変化をきっかけに、自分のスキルが発揮できるのは、コロナ禍前の職務であると気付いた人もいるでしょう。

このような人は、以下のポイントに重点を置いてミーティングの準備をしておきましょう。

  • 仕事が変更された後で直面した課題も上手く乗り越え、適応出来たことを説明する一方で、コロナ禍前の仕事の方が自分にはより適しており、ビジネスにもたらす価値も大きいと考えていることを明確に伝えましょう。
  • コロナ禍前の仕事に戻ることで、会社にどのような価値をもたらすことが出来るか説明して下さい。あなたの仕事が、新しい時代にどのように進化していくのか、会社のビジネス発展のためにどのように寄与出来るのかを説明しましょう。今の仕事は会社に欠かすことが出来ないものであり、ビジネスに貢献出来るものですか?
  • コロナ禍の混乱の中で身に着けたスキルが、コロナ禍前の仕事をさらに効果的に進めるために役立っていることを、明確に伝えましょう。異なる仕事に就いたことで、新しいスキルを習得しただけではなく、会社の目標への理解も深まり、仕事を通してその達成にどのように貢献出来るのかについて深く理解出来るようになっているのではないでしょうか。
  • 前職への復帰を支持する意見が、上級職の関係者からも寄せられたことを報告しましょう。
  • 以前の仕事に戻ることが、長期的なキャリア目標の達成にどのように貢献するのかを説明して下さい。

自分のキャリアに責任を持つ

今回のアドバイスはいかがでしたか。ビジネスは、「ニューノーマル(新常態)」と呼ばれる時代に入りました。こうした環境の中、皆さんが今回のアドバイスを活かして、ご自身のキャリアにやりがいを見つ出すことが出来るよう願っています。それは、新しい仕事に挑む場合でも、以前の仕事に戻ろうとする場合でも変わりません。

上司と相談しても、自分が望む方向にキャリアが進められるとは限りません。そんな時は、他の場所で新しい仕事を得ることで、キャリアを追求することを考えても良いかもしれません。転職活動を始める前に、新たに習得したスキルや、コロナ危機の間に従事したプロジェクトを履歴書にアップデートして、リクルーターに連絡を取ってみましょう。

周囲がどのような状況にあろうとも、あなたのキャリアを設計し、築いてくのはあなたです。あなたを正しい方向に進ませることが出来るのは、あなた自身なのです。今、あなたのキャリアはどこに向かっていますか。十分な情報を収集して、しっかりとした決断をし、将来の大きな成果に繋げて下さい。今こそキャリアの舵を取り、自分の力で歩みだしましょう。

ジェーン・マクニール

ディレクター

マクニールは、エディンバラ大学で心理学の修士号を取得、1987年の卒業後はヘイズのロンドン本社に研修員として就任。会計・金融産業のリクルーターとして、11年に渡りロンドンの銀行・金融企業向けの正社員上級職の紹介に従事しました。この間に管理職へと早期の昇進を果たし、景気後退に陥ったロンドン・シティのビジネスを目覚しい業績回復に導くと、1992年にはディレクターに就任。

2001年には、オーストラリア西部のパースに移り、現地の拠点を15名から250名の規模に拡大、銀行・金融産業へのリクルーティング部門を立ち上げ、マネジメントに携わりました。

2007年には、ヘイズ・オーストラリア&ニュージーランドのマネジメント・ボードに就任。現在はシドニーに拠点を置き、ニュー・サウス・ウェールズ州と西オーストラリア州を統括しています。