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優れたマネージャーはカメレオン? 必須スキル・適応力の正体

優れたマネージャーはカメレオン? 必須スキル・適応力の正体

次のキャリアステップとしてマネージャーを目指すのであれば、意識して身に着けるべきスキルが「適応力」です。
 
優れたマネージャーは、ビジネスやトレンドなど自分のチームを取り巻く環境の変化やひとりひとり異なるモチベーションに対して、柔軟に対応できるマネージャーでもあります。その姿はさながら、周囲の変化に適応していくカメレオンのよう。
 
ビジネスの世界で起こる急速な変化をオープンマインドで受け止め、新しい手法の検討・導入、チームメンバーが状況の変化に応じて成長していけるようなモチベーションの維持に努めるのも、マネージャーの役目。
 
また、複数の仕事を効率よく同時にこなし、仕事の優先順位が突然変わっても要領よくさばいていくこともできます。
 
加えて、チームを率いる際、どんなコミュニケーションスタイルが最も機能するかを考慮してメンバーそれぞれにチューニングするのも、マネージャーの役目。あるメンバーは定期的なフィードバックを求める一方、これをマイクロマネジメントととらえるメンバーもいるかもしれません。
 
さらに、チームメンバー一人ひとりのニーズや目標に合わせて育成計画を作成できることも優れたマネージャーの特徴。特定の分野のスキルを伸ばしたいと考えているメンバーには、そのスキルに関連したややチャレンジングなチャンスを提供し、伸び悩んでいる部下には1対1のコーチングを実施するなど、臨機応変な対応が挙げられます。
 
 

適応力を示すには

ヘイズが最近実施した調査によると、ハイスキル人材の半数が、上司から離れるために完全または部分的に仕事を辞めています。
 
このような背景があるためか、企業の上層部は誰をマネージャーに昇進させるかに、より注意を払う傾向にあります。誰をマネージャーに昇進させるかを、より慎重に考えているのです。トップパフォーマーがチームメンバーをリードするのに必要なソフトスキルを備えているかどうかを、注意深く判断します。
 
では、マネージャーに求められる適応力を示すには、どんな方法があるか、5つのポイントを挙げて説明します。
 
 

・変化に順応する  

企業もテクノロジーもスキルも、変化と無縁ではありません。新しい提案を受けたらまずは受け入れ、それに応じてアプローチを変え、メンバーが同様に対処できるようにサポートします。ヘイズ・オーストラリアのニック・デリギアニスのブログでは、自らのコンフォートゾーンから外に出て、成長と改革のチャンスととらえることができると証明するのです。
 
 

・EQを育てる 

変化や課題、ストレスに対する自分の感情の動きを理解します。このような状況下でも冷静に落ち着いて対処できるよう、EQ(心の知能指数)を高めるのは有効です。だれかが困っていたら、手を差し伸べて共感を寄せましょう。物事をポジティブに捉える習慣もお勧め。変化への適応によるメリットに気づけるよう叱咤激励する技術も必要です。
 
 

・スキル不足を特定・解消する 

業界やマーケットで起こっている変化に気づき、対処すること。LinkedInのグループやイベント、交流会やオンラインイベント、ポッドキャスト、ライバル企業の動向に注意を払うことなどが具体的な例として挙げられます。現在のトレンドを把握し、その結果、スキルや知識の不足解消に動くことができます。
 
 

・ アイディアを尊重する 

人の考え方は十人十色です。アイデアの共有を奨励すべく、思考の多様性や協業を促す企業が増えています。前出のニック・デリギアニスがブログで紹介しているように、 他人の考え方を受け入れれば、自分が意見の違いに適応できることを示すことになります。一方、相手の意見に共感できないときは、感情的にならずプロフェッショナルな姿勢で、それがどのような結果をもたらすかに焦点をあてながら話し合いましょう。このとき、相手の意見に同意する仲間を非難することは禁物です。
 
 

・ 諦めない 

最初の提案が拒絶されても投げ出さず、次の案を考えましょう。いつまでもくよくよと悩んだり、腹を立てたりしてはいけません。不採用となった背景には、自分には思いもよらなかった事情があるのかもしれません。まずは決定を受け入れて、改めて最善と思われるアプローチを考えてみましょう。
 
今回ご紹介したポイントは参考になりましたでしょうか。これらを上手く活用できれば、マネージャーとして部下をマネジメントする適応力を十分に備えている人材であると上層部にも理解してもらえるでしょう。部下のモチベーション、職場や業界などビジネスで起こる変化に柔軟に対処できるという表れにもなります。大切なのは、どんな状況にも適応する力があると自らの振る舞いで証明していくことです。
 
このブログは、ヘイズのマネージメント・ディレクター、ジェイソン・ウォーカーがRadio NZとのインタビュー(英語のみ)で初めて発表した内容を元に構成されています。
 
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著者

アダム・シャープリー
ヘイズ・ニュージーランド、マネージング・ディレクター
アダム・シェイプリーは、リクルート業界で17年の経験を持つベテラン。マネージング・ディレクターとして、ニュージーランドにおけるヘイズの全事業を統括。また、オーストラリア・ニュージーランドの役員会のメンバーでもあり、オーストララシア全体のビジネスを成長させるための戦略的な方向性を決定する責任を負っている。
さらに、ニュージーランド全域のIT事業の戦略や業務実績を統括。

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