スキルアップが在宅で叶うコスパ◎な9つの方法
ビジネスの世界は変化の連続です。ビジネスパーソンに求められているのは、この変化に適応していくために、スキルアップだけではなく、新しいスキルの習得に励むことです。多くの企業は、オン・ザ・ジョブ・トレーニング(OJT)や資格取得の支援制度などで従業員をサポートしていますが、どこまで自分のスキルを伸ばせるか、業界の最新情報に精通できるかは、自分次第です。
現在の仕事で活躍し続けるためには、専門知識を磨き、業界の最新トレンドを把握しておくことが欠かせません。また、最新のスキルや知識を身に着けておけば、転職時にも大きな強みになります。
スキルアップや最新情報の収集に多額の費用をかけたり、勤務時間や会社の予算を使ったりする必要もありません。最近では費用対効果の高い手ごろな価格のプログラムが豊富。自宅にいながらはもちろん、通勤時間や休日に利用できるものもあります。
スキルアップにつながる9つの方法がこちら。興味が湧いたものへのチャレンジが、自分への投資への第一歩になります。
1. 語学を学ぶ
今や転職のチャンスは、国内だけにとどまらず世界へと広がっています。バイリンガル・マルチリンガル人材には、大きなチャンスだと言えるでしょう。海外への転職や、複数の言語を駆使する仕事への道が開かれているかもしれません。母国語以外の言語に堪能であることは、転職活動を優位に進め、好条件の待遇を引き出すポイントとなるでしょう。
外国語学習アプリ「Duolingo」 を知っていますか。ゲームを通して語学を学べる、無料のアプリケーションです。スマートフォンにダウンロードすれば、5分ほどの空き時間で気軽に勉強可能。中断したページから再開できるので、隙間時間の活用にもぴったりです。
もう少し上級レベルなら「Readlang Web Reader」(英語のみ)をPCにインストールしておけば、外国語で書かれたウェブサイトを読むとき、知らない単語を翻訳することができます。
2. ボランティアに参加する
慣れ親しんだ環境から踏み出して未知の環境に適応していくためには、ボランティアも良い経験になります。社会貢献をしながら、新しい出会いや学びを通して、今までと違った視点で物事を考えることができるようになります。履歴書にボランティア経験の記載があると、きっとさまざまな経験を通して広い視野で物事を見ることができる人だろうな、と想像できます。ボランティア経験の有無やタイプは、人物像を語ると感じます。
3. メンターを探す
憧れの仕事をしている人からのアドバイスも効果的です。無駄な失敗や遠回りをしなくても済むからです。今の仕事を手に入れた経緯やこれまで学んだことなどの質問は有効です。
経験豊富な人と話すことで、専門的な知見も広がり、自分に不足しているスキルや能力に気づくことができます。
4. メンターやコーチになる
自分と全く同じ人生を送っている人は、世界中のどこにも存在しません。人それぞれその人しかない貴重な経験があるのです。自身の経験が他の人にとってリアルなアドバイスになることがあります。メンターやコーチになることは、自身の成長にもつながります。
メンティーからキャリアに関する考えや経験を聞いて学ぶこともあるでしょう。他人に教える経験を通して、自分自身のコーチングスキルやリーダーシップも向上し、自信を持って指導できるようになります。
確固とした知識がなければ、人に説明することはできません。このため、教えることによって自分の知識を再確認し、どの知識が不足しているのかを把握することもできるのです。
5. 人脈を広げる
業界を問わず知り合いをつくってみることもスキルアップのヒントになります。さまざまな年齢層やバックグラウンドの人と、オンライン/オフラインで交流する機会を探してみませんか?
交流の範囲が広がれば、考え方も広がり、対人能力も高まります。何よりも現在の仕事や業界の外側にどんな世界があるかを知ることができるチャンスです。
6. オンラインセミナー、ポッドキャスト、イベントに注目する
オンラインセミナーやポッドキャストも上手に使えば、非常に効果的です。録画・録音されたコンテンツは、自分の都合に合わせて学習することができるのがメリット。セミナーやプログラムの数は豊富にあるため、どれを受講すれば良いのか迷うかもしれません。
Googleなどで調べるのも悪くありませんが、友人や同僚など他の人たちに推薦してもらうことで選択肢を絞り込むことができます。
オフラインのイベントに参加しても◎。現地までの移動時間や費用は多少かかりますが、参加者たちとの情報交換や交流ができるメリットがあります。今後もフォローしたいイベントがあれば、リストアップしておくのも手。セミナーやポッドキャストも、専門家から学び、ノウハウを確立する有効な手段です。
7. ブログで発信する
まずは興味のある分野のリサーチから始め、関連するニュースや、識者や一般の人たちの意見、コメントなどを収集。印象に残る記事を書くブロガーフォローすると、参考になります。
自分で記事を書いたら、読んでもらえる仕組みが必要。ポッドキャストやブログなどで注目される記事の書き方が見つかります。
また、プロフィールを作るときは、目に留まりやすいキーワードが必須。ノウハウの詰まったポートフォリオ代わりになるブログをつくれれば、さまざまな人の目に留まり、あなたを採用したいという企業も現れるかもしれません。
8. 読書をする
本は、気づきを広げる最良のツールのひとつ。今いる業界で活躍した先人やリーダーの自伝など、キャリアの参考になる本は、成功談や失敗談の宝庫です。
9. SNSでアンテナを張る
しばらくSNSをチェックせずにいたら、有益な情報を見逃していた、という経験はないでしょうか。TwitterやLinkedInなどのSNSには、求人やイベントに関する情報、リーダーとしての心構えに関する記事などが頻繁にアップデートされています。
SNSにプロフィールやコンテンツをアップロードするときは、内容を精査することが望ましいです。休日や趣味、旅先での飲みすぎた話などは、未来の転職先候補やユーザーにとって興味のある話題ではないかもしれません。
存在感を高めたければ、自分が得意とするテーマのイベントやグループで、知見や知識を活かした方が効果的です。
興味のある分野に常にアンテナを張り、未来の転職先候補へのアピール材料をそろえておくことも、転職を有利に進める方法のひとつです。
SNSの活動で学んだことがあれば、忘れずにメモをしておけば、現在だけでなく、未来のビジネスにも役立つはずです。また、新しいスキルを身に着けた場合は、履歴書やSNSのプロフィールも更新しておきましょう。
今回は転職やキャリアチェンジ、昇進など、キャリアを成功に近づける9つのポイントをまとめました。また、これらのステップは成長のみならず、採用マーケットでの存在感アップももたらす可能性に満ちています。
他にも、キャリアアップや転職活動に役立つ情報を紹介しています。こちらの記事もぜひご覧ください。
著者
ジェーン・マクニール
ヘイズ・オーストラリア、ディレクター
エジンバラ大学で心理学の修士号を取得後、1987年ヘイズのロンドン本社に研修生として入社。会計・金融業界のリクルーターとしてキャリアを始め、その後11年間にわたってロンドンの銀行・金融企業向けにシニアレベルの人材紹介に従事。この間に短期間で管理職へ昇進し、景気不況に陥ったロンドンのビジネスを驚異的に回復。1992年にはディレクターに就任。
2001年に西オーストラリア州のパースに異動し、10年間で従業員数を15名から250名に拡大。その後、銀行・金融業界向けの人材紹介事業を立ち上げ、マネジメントに携わる。
2007年には、ヘイズ・オーストラリア&ニュージーランドの役員に就任。現在はシドニーに拠点を置き、ニュー・サウス・ウェールズ州と西オーストラリア州を統括。また、オーストラリアとニュージーランドで銀行・金融部門を立ち上げるなど、現在も精力的に活動。