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ヘイズ採用動向リポート 「インサイドストーリー」 サプライチェーン業界編を公開
急成長するライフサイエンスとeコマース産業の転職市場が活発化

 

外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:グラント・トレンズ、以下ヘイズ)はこの度、業界動向リポート「インサイドストーリー」のサプライチェーン業界編を公開しました。

■日本のサプライチェーン業界の採用市場のトレンド

  • サプライチェーン業界は、ダイバーシティ&インクルージョンの促進に取り組んでおり、時代にそぐわない意見を持つ求職者は、面接過程で選考外と判断される。

  • ビジネスがグローバル規模で展開されているため、職種を問わず高いレベルの英語力を持つ人材が必要とされている。

  • 業界が成長すればするほど、求職者を早期に採用することが重要になるため、優秀な人材の獲得を目指す企業は、採用担当者や採用コストの増加を余儀なくされる。

  • プロジェクトマネジメントの仕事では、「カイゼン」のノウハウや考え方を指示出来る能力が期待される。

■サプライチェーン業界の成長が見込まれる一方、自動車産業は退潮の見込み

コロナ禍は、サプライチェーン業界を含め日本国内の多くの産業に甚大な影響を及ぼしました。しかし、サプライチェーン業界が他と異なるのは、コロナ禍を通して多くの注目を集めたこと、またこれをきっかけに大きく成長・発展を遂げたことです。サプライチェーン業界の人材採用動向も、これから1年間は活発化することが予想されます。

しかしながら、業界全般の見通しが明るいわけではありません。自動車産業は中国への依存度を高めすぎたために衰退し、経済の退潮と自動車販売の減速がこれに追い打ちをかけています。また、電気自動車の開発競争で他国に後れを取ったことも自動車産業の地位を危うくする要因になっています。

ヘイズ・ジャパンのマネージング・ディレクター、グラント・トレンズは、「自動車産業でサプライチェーンの専門家として働いていた関係者たちの間では、こうした退潮期の到来は遥か以前から予測されていました」と語ります。「早期退職を勧告される同僚の姿を見て、今後の進路を模索し始めた従業員もいます。同様の動きはこれ以外の工業・エンジニアリング産業でも発生しており、転職希望者の多くはITや食品、日用消費財、eコマース、ライフサイエンスなど日常生活に不可欠な商品やサービスを取り扱う、勢いのある業界への転身を希望しています。」

急加速するライフサイエンスとeコマース業界

このコロナ禍で最も急速に成長を遂げ、多くの注目を集めたのがライフサイエンス業界です。認知度が高まっただけではなく、日本にとって重要な産業であると理解されるようになりました。

また、eコマース産業も急速に業績を伸ばした業界の一つです。新型コロナウィルスが蔓延し、外出規制や外出制限が敷かれた18か月間、実店舗から客足が離れる中で成長を遂げました。AIやデジタル化に関する経験を持つ意欲的なプロフェッショナルが同業界への転身を視野に入れています。

物流業界も好調な業界の一つです。日本は輸入への依存度が高いこともあり、アマゾン社など自動倉庫を保有している企業を中心に、若手の倉庫管理責任者、オペレーション監督者、企画の専門家などに需要が集まっています。

「倉庫管理の分野でもAIによる自動化やデジタル化の流れが加速しています。このため、企業は日常のオペレーションもこなすことが出来る、実践に強いマネージャーを求める傾向にあります。職種によっては、潜在能力が高くSAPやOracle ERPに関する知識を持っていれば、それほど豊富な経験を問われない場合もあります」と、トレンズは語ります。

「企業が求めているのはスタートアップ精神があり、適応力に優れ、自発的に学び成長していける人材です。さらに上のキャリアを目指すならば、英語力向上にも力を入れましょう。今後は、グローバルな視野を持つことが必須条件になります。」

グローバルな視野、実践的な管理手法、スタートアップ精神などは、シニアレベルの求職者にも必要とされます。中でも不足感が強いのは、プロジェクトマネジメントが出来る人材ですが、こうした職種では関連する経験を有していることや、業界に精通していることも求められます。しかし、この点においては自動車産業など他の工業産業からの転職者希望者の多くは不利な状況に置かれてしまいます。

「サプライチェーン業界では現在、多くの募集ポジションや採用オファーが発生しています。この他、企業から求職者に対するカウンターオファーや、給与を最大10%まで引き上げるケースも見られます。サプライチェーン市場は今後、採用が活発化する市場の一つになるでしょう。」とトレンズは述べています。

サプライチェーン業界が活発化する一方で、多くの転職希望者が躊躇する傾向に

「コロナ禍で先行きが不透明になったことで、平時であれば転職可能だった人材が慎重になり始め現職に止まる傾向が強くなっています。これから企業は、優秀な人材惹き付けのために柔軟な働き方を推進したり、将来のキャリアパスを明確化して提示したり、将来参加出来そうなプロジェクトを詳しく説明したりするなどの努力が求められていくでしょう。

「転職に躊躇している人たちにお勧めしたいのは、リクルートメントの専門家に連絡することです。彼らに相談することで、自分の価値に気づき、将来の選択肢が広がることもあるでしょう。手続きはオンラン経由で進められますので、仕事を休む必要もありません。在宅のまま将来入社するかもしれない企業の担当者と面接をすることも可能です。また、仮に転職に繋がらなかった場合でも、こうした連絡がきっかけで、企業からのカウンターオファーに繋がる場合もあります。」

「私がこのように助言しているのは、サプライチェーン業界の優秀な人材は、自分を過小評価する傾向にあるからです。サプライチェーン産業は、将来一段と素晴らしい業界に成長し、発展していくでしょう。自分自身の価値を自覚している人材は、今が転職の好機と捉えているはずです。」

日本のサプライチェーン分野に関するインサイドストーリーの全文は、以下のリンクをご覧ください。

https://www.hays.co.jp/theinsidestory/supplychain