ヘイズ、日本で最も需要が高い職種TOP 10を発表

 
2025年7月3日 - 日本の企業は、アジア経済の厳しい状況を見越して、2025年に重要なスキルを持った人材を確保するために採用を増加させる予定です。 
 
2025年のヘイズアジア給与ガイドによると、日本の71%の企業が2024年に中程度から深刻なスキル不足に直面しました。また、回答した38%の採用担当者は、このスキル不足の原因を他企業との厳しい競争にあるとしています。 
 
ヘイズジャパンのマネージングディレクター、グラント・トーレンス氏は次のように述べています。「日本では優れた人材が引き続き貴重であり、企業は競合他社に先駆けて重要な人材を確保するための施策を推進しています。来年にかけて、会計、金融、人事、保険、エンジニアリング、営業、事務職、IT分野の職種への需要が高まると予測しています。特に需要の高いスキルを持つ候補者は、他の候補者よりも良いポジションを勝ち取る上で大きなアドバンテージを持つでしょう。」 
 
ヘイズは日本企業から高い需要がある職種TOP 10をまとめました。 
これらの職種は以下の通りです。 

ヘイズは、2月にリリース予定の給与ガイドに先立ち、日本企業から高い需要がある職種TOP 10をまとめました。
 
これらの職種は以下の通りです。 
 

1. ITプロジェクトマネージャー 

日本ではIT分野の人材が深刻に不足しており、2015年の17万人から、2025年には約43万人に達すると予測されています。特にプロジェクトマネジメントやチェンジマネジメントの職種は、企業が市場の変化やデジタルトレンドに対応し、競争力を維持するために、ますます需要が高まっています。 
 

2. ITコンサルタント 

ITコンサルタントの職種は、スキルを持った人材の不足により業界内で激しい競争が繰り広げられています。そのため候補者は、他の専門分野の同業者と比較して、より高い給与を提示されることが多くなっています。 
 

3. FP&A(財務プランニングと分析)マネージャー

 日本では、財務部門が戦略的意思決定においてますます重要な役割を果たすようになっています。FP&A担当者の業務は、従来の数字の処理にとどまらず、戦略立案やデータ分析、可視化に重点を置く方向に変化しています。これらの要件を満たす人材は非常に不足しており、資格を持つ候補者は、企業とより良い給与や福利厚生を交渉する有利な立場にあります。 
 

4. シニアコンプライアンスオフィサー(金融サービス)

 金融規制の複雑化や、マネーロンダリングやサイバー犯罪といった金融犯罪を対処する必要性が高まる中で、シニアコンプライアンスオフィサーの需要が増加しています。さらに、必要なスキルや語学力を持つ人材が限られているため、こうした専門職の需要が一層強まっています。 
 

5. HRBP(人事ビジネスパートナー)

 日本では、バイリンガル人事の需要が増加しています。グローバル企業は日本語に堪能な人材を求める一方で、日本企業はDE&Iの一環として、日本語を話す外国人候補者を求めています。現在、企業はHRBPの業務を人事運営や人材獲得、学習・開発と組み合わせたハイブリッド型のポジションを模索しており、これにより人員削減と柔軟性の向上が図られています。この分野の専門家は高い需要があり、適任者を見つけることが難しく、その結果として給与レンジが上昇しています。 
 

6. 品質エンジニア 

日本の自動車、エレクトロニクス、再生可能エネルギーなどの先進産業の成長に伴い、製品の品質と国際基準への適合を確保するためのスキルを持った人材が求められています。 
 

7. キーアカウントマネージャー 

日本では、特にIT、サービス、ホスピタリティ、FMCG業界で営業職の需要が増加しています。これらの業界は深刻な人手不足に直面しており、地元企業がこの需要を牽引しています。企業は夏頃までにさらなる営業職の採用を進めると予想されています。キーアカウントマネージャーは、顧客との関係を管理・育成する能力において特に価値が高いとされています。 
 
 

8. 営業マネージャー(製薬) 

日本は製薬業界の主要な消費市場であり、高齢化が進む中で健康で居続けるための健康・ライフスタイル製品の需要が増加しており、結果として営業職の需要が高まっています。特に営業マネージャーは、製薬製品の売上目標達成をサポートし、収益成長を推進する重要な役割を担っています。 
 

9. 保険販売 

日本の高齢化社会が進む中で、年金や終身保険の需要が増加しています。そのため、退職後の計画や資産管理に関する専門知識を持つ、保険商品を推進する役割を担える営業担当者が求められています。 
 

10. カスタマーサービススペシャリスト 

この職種の人材プールは依然として幅広いため、企業は多くの選択肢から人材を選ぶことができ、良い福利厚生を提供することにより給与を抑えることも可能です。しかし、バイリンガルのスキルが求められるポジションは、要件を満たす候補者が不足しているため、依然として充足が難しい状況です。 
 
「日本の企業の56%が今年、労働力の拡大を計画しており、企業が成長目標を達成するためにスキルを持った人材が求められています。そのため、企業は昨今の候補者が期待しているEVP(スキルアップやキャリア開発の機会など)に沿って人材確保戦略を再検討する必要があります。」とグラント・トーレンス氏は述べています。 
 
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ヘイズについて    

ヘイズ(本社:英国)は、グローバルな人材サービスを提供するスペシャリストの人材紹介会社です。2024年6月30日現在、33か国・地域236の拠点(総従業員11,100人)において、20の専門分野に特化したハイスキル人材サービスを提供しています。  
   

ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(ヘイズ・ジャパン)について

ヘイズの日本法人として2001年に東京で設立されたヘイズ・ジャパンは、3つの国内拠点(東京本社、大阪支店、横浜支店)を有する人材コンサルティング会社です。13の専門分野(経理・財務、金融、マーケティング・デジタル、人事、IT、保険、法務、ライフサイエンス、事務、不動産、営業、サプライチェーン、製造業)に精通した経験豊富なコンサルタントが、「正社員紹介」「契約・派遣社員」「採用アウトソーシング(RPO)」「ITソリューションズ(業務委託)」の4つのサービスを提供し、企業の人材採用と個人のキャリアアップを支援しています。