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【転職市場動向】2023年に日本で活発な採用が見込める業界トップ5

多くの国が経済不況に直面しているにもかかわらず、日本の労働市場は高水準の雇用を維持しています。ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(本社:港区、マネージング・ディレクター:グラント・トレンズ、以下ヘイズ)は、2023年後半に日本で活発な採用が見込める業界トップ5および高需要の職種を発表しました。
 

IT

新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させました。DXは、コロナ禍前から多くの企業ですでに重要視されていたものの、この数年で最優先事項となり現在もその勢いは継続しています。その結果、特にビッグデータやクラウドコンピューティング、サイバーセキュリティなどあらゆるレベルのITスキルは引き続き高い需要があります。
 
DXが加速したことによって、企業は新たな脅威に直面しています。企業はセキュリティ戦略を強化する重要性を理解しており、セキュリティギャップを解消すべく積極的に取り組みを続けています。セキュリティインシデント対応チーム(CSIRT)やクラウドセキュリティ、セキュリティ・オペレーション・センター(SOC)の経験をもつサイバーセキュリティエンジニアが引く手あまたです。
 
また、ビッグデータが費用対効果の高い選択肢を提供するうえで非常に重要な役割をもつなか、企業は情報活用の重要性を認識しています。そのため、SQLやPython、機械学習、ビジネスインテリジェンス(BI)の知識をもつデータサイエンティストやビッグデータのスペシャリストは高い需要があります。
 
IT人材に求められるスキルのレベルが高まっています。DevOpsやサイトリライアビリティエンジニア、クラウドエンジニアには引き続き高い需要が見込まれ、バランスよくITスキル(AWS、Azure、GCP、 Kubernetes、 Docker、CD/CIなど)を備えた人材が求められています。
 

会計・財務

会計士やFP&Aのエグゼクティブ、マネージャーに対する需要は依然として高く、金融業界の転職市場では質の高い人材を求める競争が続いています。政治的・社会的・経済的不確実性のなかで不可欠な戦略的な意思決定を支援する人材を、企業は必要としています。
 
また、日商簿記2級の資格をもち、月次・年次決算のサポートやリーダーの経験がある会計士が求められています。SAP(Concur)やオラクル(Hyperion)、IBM Cognos TM1の知識は、今日の企業が導入している会計テクノロジーを扱うのに必要なため、高い需要があります。
 
FP&Aの人材は、ビジネスパートナリングや事業運営費(OPEX)・資本的支出(CAPEX)の設定、損益管理の経験があると有利です。シニアFP&Aマネージャーには、損益計算書の作成をリードし、ステークホルダーのために財務モデリングやデータの視覚化を実行できる能力も求められます。SAPやオラクルの知識やTableau、Power BI、Alteryxなどの視覚化ツール、マクロ、VBA、SQLといったExcelモデリングツールの使用能力を高く評価されます。プロジェクトベースの業務に従事するシニアレベルの職務では、シックスシグマに精通していることも重要。そして、あらゆる職種においてビジネスレベルの英語力が不可欠です。
 
適切なアカウントマネジメントには、優れた財務チームが必要です。優秀なチームは、適切なパターンを見極め、ビジネスチャンス・課題発見のためのアドバイスを提供することができます。厳しい時代には特に重要なことで、優秀な財務スタッフをもつ企業は将来へ備えをより強固にすることができるのです。
 

エンジニアリング

顧客へのアフターケアに関わる職種がエンジニアリングの分野で注目されており、フィールドサービスエンジニアに高い需要があります。専門分野は電気や化学、半導体、機械工学が中心で、移動が多い仕事であるため、関連経験と運転免許をもつ人材が企業から好まれています。
 
さらに、B2Bを推進できるアカウントマネージャーは、科学の知識をもっていると有利になります。企業は品質保証(QA)エンジニアも探しており、QAのフレームワークに沿ったクレーム対応の経験をもつ人材を求めています。ISO9001やIATF16949の資格は、上記のポジションを就くための重要な条件になっています。
 

営業

成長を目指す企業には、売上拡大に貢献できる人材が不可欠。日本経済の見通しが改善していくなか、営業幹部・マネージャーは引き続きさまざまな業界から引く手あまたです。
 
フィールドセールスを募集している企業は、アカウント・ステークホルダーマネジメント、クロージングスキルのある人材を求めています。インサイドセールスの職務に関しては、コールドコール(面識がない相手に対し電話営業をすること)や事業開発、コミュニケーションのスキルを必要としています。多くの企業が採用要件としているマネジメントスキルやビジネスレベルの英語力の習得は、セールスマネージャーを目指す際に必須と言えます。
 

オフィスプロフェッショナル

オフィスプロフェッショナルの人々がもつビジネススキルや管理能力は多くの業界にとって不可欠であり、その役割は増加する外国人役員の対応やIT・ビジネスシステムの担当者との英語でのやり取りにまでに広がっています。エグゼクティブアシスタント(役員秘書)が上記のような職務を担う場合、ビジネスレベルの英語力と翻訳・通訳の能力が役立ちます。さらに、外国人役員をサポートした経験やスケジュール管理のスキルはプラスになります。
 
サプライチェーンや物流、購買サポート、カスタマーサービスの分野では、営業事務や事務アシスタントが注目されています。SAPの導入経験やデータ管理、高度なExcelスキル、レポート作成能力も高い需要があります。
 
サービスの最前線では、KPIの導入や中規模~大規模のチーム運営に対応できるカスタマーサービスマネジャーも求められています。また、データ分析・予測や予算関連業務のスキルも重要です。
 
人材・スキル不足によってこれらの需要が生まれており、これらの業界の多くで平均給与が上昇。日本の採用市場が活況を見せる2023年、特に上記の業界・分野では、転職の際に自身の希望や条件に合った仕事を得られる機会が拡大していると言えます。
 
ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社(ヘイズ・ジャパン)について
ヘイズの日本法人として2001年に東京で設立されたヘイズ・ジャパンは、3つの国内拠点(東京本社、大阪支店、横浜支店)を有する人材コンサルティング会社です。15の専門分野(経理・財務、金融、ファイナンステクノロジー、デジタルテクノロジー、マーケティング・デジタル、人事、IT、保険、法務、ライフサイエンス、事務、不動産、営業、サプライチェーン、製造業)に精通した経験豊富なコンサルタントが、「正社員紹介」「契約・派遣社員」「採用アウトソーシング(RPO)」「ITソリューションズ(業務委託)」の4つのサービスを提供し、企業の人材採用と個人のキャリアアップを支援しています。
 
ヘイズについて
ヘイズ(本社:英国)は、グローバルな人材サービスを提供するスペシャリストの人材紹介会社です。2021年12月31日現在、254 の拠点(総従業員12,100人)において、20の専門分野に特化したハイスキル人材サービスを提供しています。