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日本ヒルティ株式会社

「人との繋がりを大切にしながら、建設業界変革のダイナミックな挑戦ができる環境」
日本ヒルティ株式会社-採用企業インタビュー

建設資材の販売、コンサルティングなどの事業を世界約120 カ国に展開するヒルティグループの日本拠点である、日本ヒルティ株式会社。「生産性・安全性・サステナビリティ」をテーマに、直販体制による顧客関係を大切にし、建設業界の課題解決に向き合っています。今回はE&Iプロジェクト事業本部 本部長の阪東 塁様に、ヒルティの事業戦略からコーポレートカルチャー、実際に転職して感じた魅力や働き方を伺います。
 

まず御社の事業内容について少しお聞かせください。

世界約120 カ国で、建設資材の販売やコンサルティング業務などを行なっています。私の所属するE&I(エナジー&インダストリー)プロジェクト事業本部は、発電所、洋上風力、エナジープラントなどのプロジェクトにアプローチしていくエナジーチーム、半導体工場、データセンター、そのほか産業機器メーカへのプロジェクトへアプローチするインダストリーチーム、そして都心部の大型高層複合施設などのプロジェクトへのアプローチをするコマーシャルチームの3つに分かれております。ハードウェアの販売だけでなく、エンジニアリングやコンサルティングを実施しお客様にとって最適なソリューションを提案させていただいております。
 

ヒルティの現在の事業戦略について教えていただけますか? 

ヒルティは2024年から中長期戦略「Lead2030」を掲げ、「生産性・安全性・サステナビリティ」といった3つをキーワードにしています。E&Iプロジェクト事業本部では、大きなプロジェクトに携わられているオーナー様や設計会社様に対し、ソリューションの最適化をするコンサルティング/エンジニアリングをさせていただき、設計、モデリング、プレファブ、納品までの全プロセスで貢献させていただけるよう戦略的に取り組んでおります。

エネルギー事業では、再生可能エネルギーの活性化により特に国内では洋上風力が注目を浴び、我々もフォーカスをしています。2017年に洋上風力の関連会社を買収し、グローバルのメンバーとのコラボレーションにより日本市場へのアプローチが始まっています。インダストリー事業では、大きな投資が行われる大型半導体工場やハイパースケーラーデータセンターへのアプローチを強化し、エンジニアリングから納品までのサービスで大きな実績を上げております。またコマーシャル事業では超高層ビルを手掛ける大手のデベロッパー様とのパートナーシップにより、コンサルティングを含めた技術提案をさせていただいており、少しずつ実績を重ねてきております。

オンライン化を進める会社が多い中、製品やサービス、ソリューションの圧倒的な品質の高さを保つ上で、直販体制を取っているのも大きな特徴です。人と人の繋がり、お客様のパートナーになることを大切にしている点は、我々の圧倒的な強みですね。 

ヒルティの社風や企業文化について教えていただけますか? 

入社して最初に驚いたことは、全体の一体感です。会社の雰囲気もすごくよいと感じます。これはヒルティのカルチャーとして、人との繋がりを大事にしているところから来ていると思います。チームで成功を掴むことが重要視されるので、各チーム同士、ときには上司に対してもフィードバックするカルチャーが根付いています。自分を客観的に見つめ直せる機会が、自然に根付いているところは素晴らしい文化です。
 

ヒルティならではのユニークな取り組みがあれば教えてください。 

全社員で2日間かけて行う「チームキャンプ」という取り組みがあります。会社のカルチャーに関するテーマが設けられ、CEOから戦略や企業としてのチャレンジが全社員に落とし込まれていきます。最初はCEOとボードメンバーで行い、次にボードメンバーとその配下のメンバー、と連鎖的につながっていき、最後は各国のチームメンバ―にまで落とし込まれていくものになります。
 
今回のチームキャンプは「チェンジマネジメント」がトピックで、「成長のために我々自身が変わっていかなければならない」「変わらないと業界の変化についていけない」「我々が変化をもたらす」といったメッセージが発信されました。メンバーは自分ごとに捉えて、実際に次のアクションに繋がっています。
 
入社後のオンボーディングも、部門やポジションごとに多くのプログラムがあります。例えば営業では、製品の売り方やコミュニケーションの手法などを学ぶため、約2週間の研修を実施しています。また、E&Iプロジェクト事業本部の場合、特殊な製品の取り扱いが必要である観点から、E&Iプロジェクト特有のプログラムを用意し、さらにもう2日間のトレーニングを実施するなどオンボーディングには力を入れております。 
 

社員の男女比や、海外出身の方の活躍の場について教えていただけますか? 

現在、女性の割合は少ないのが実態です。女性の働き方を改めて見直すため、全社的に改善への取り組みを進めています。女性がキャリアデベロップしていける環境は、これからどんどん進んでいくと思っています。
 
また、海外出身の方が活躍する場は非常に増えてきています。たとえば、中国や韓国、マレーシア出身の方は、英語だけでなく母国語でもコミュニケーションできる点が強みになります。実際に、データセンターなどでは英語を、半導体工場などでは英語だけではなく中国語を話す必要性が出てきています。ダイバーシティの重要性は、日本の建設業の中でも重要テーマなので、海外の方の活躍の場はたくさんあると思いますね。 
 

阪東さんのご経歴、ヒルティ入社の経緯を教えてください。 

もともと土木工学を勉強していて、「何か大きいものを作りたい」という想いがきっかけでゼネコンに入りました。建設業は非常に忙しく、厳しい環境での中で仕事をすることが多いですが、ビルや橋などの構造物が出来上がった時の喜びは大きく、何にも代えがたい達成感が得られました。一方でその魅力と実際の働く環境が釣り合ってないと常々感じていました。入社後は「より良くしていくには建設業界を変えていかないといけない」といった思いが強くなり、「そのために何をすべきか?」を、ずっとゼネコン時代に悩んでいました。ビジネススクールでの学びを通して俯瞰的な考え方が身についたことから、建設業界を変えるのは必ずしもゼネコンである必要はないと考え始めました。

その後、ヒルティの掲げる「Lead2030」の中の「Making Construction Better」というビジョンを見たとき、「まさに私が思い描いていたことを、グローバル全社で掲げているヒルティなら、建設業界を変えられる」と思いました。今後はヒルティの社員としての目線から、製品やサービスの強みを活かし、建設業界の悩みを改善し、変化を起こしていきたいと考えております。 
 

最終的に入社の決め手は何でしたか? 

多様な役割や機能があり、個人が成長できる環境の中でキャリアアップできる点に魅力を感じたことが、入社への一番の決め手です。
 
例えばゼネコン出身だと、次の仕事もゼネコンの経験に引っ張られてしまいます。マーケティングをやっている方だと、次のポジションもマーケティングになる場合が多いと思います。「セールスをやりたい」「ファイナンスをやりたい」と自分の枠を広げたい人が多い中、良い機会を得られないのが現状で、多くの転職希望者に共通する悩みかなと思っています。
 
私はヒルティによって、キャリアの枠を広げられました。エンジニアや施工の現場しか知らない私に、セールスの中の重要なポジションをいただけたことは、会社としての許容力を見せてもらいました。エンジニアならエンジニアの仕事だけといった会社だと、社内で次のポジションはなかなか見つけられないと思います。ヒルティでは、本人の希望があれば、セールスの人がマーケティングや人事への異動もできるのが魅力的な点ですね。 
 

キャリアチェンジを決めたきっかけは何だったのでしょうか? 

エンジニアの仕事だけじゃなく、ビジネスの側から建設業界をもっと客観的に見て経営的判断をしていくためには、ビジネスを体系的に学ばないといけないと思ったことがターニングポイントになっています。
 
また、ビジネススクールで海外の方との出会いによって、キャリアへの考え方が変わったことは大きかったです。彼らは「必ずしもキャリアは会社名では決まらない」「どういった仕事を経験できるのか」「どれだけのスコープを与えてもらえるのか」と考えていました。そこから私は、「自分はどうなりたいのか?」ということを軸に、自分に今足りない部分を補うための転職やキャリア開発が大事だと考え、ヒルティに入社しました。 
 

今までのスキルや経験が役に立っていると思うことはありますか? 

留学中に学んだことや感じたことはもちろん、やはりゼネコンでの経験は大いに役に立っていると思います。大切なのは、成功体験を自分の中で持つことだと思います。壁にぶつかったときに最後に頼るのは自身の成功体験や失敗の体験です。ヒルティの若手社員にも「失敗していいから、チャレンジすること。失敗をしてもそこから成功に変えていこう。失敗や成功体験をどれだけ感じられるか?にこだわって仕事しよう!」と伝えています。
 

E&Iプロジェクト事業本部の人材に求めるスキルには、どのようなものがございますか?

E&Iプロジェクト事業本部には多様な役割があり、必要なハードスキルはそれぞれ異なります。もちろん、建設業界に詳しいことや建設プロジェクトに携わっていたことは大きなアドバンテージになります。
 
ソフトスキルとしては、ゼロからビジネスを産む力や、コミュニケーションスキルも重要視しています。お客様目線で会話ができることや、製品知識だけでなくそれを活用したソリューションを提案するコンサルティング力が重要なので、成長意欲とラーニングアジリティの高い方を求めています。 

 
建設業界は今後どのように変化していくとお考えでしょうか? 

「生産性向上」や「サステナビリティ」といったメッセージは、13年ほど前から何も変わっていないと感じています。ドラスティックに何かが変わったかというと、あまり変わっていない、というのが正直な所感です。「現場でスマホやタブレットなどが使用されるようになった」といった変化はありますが、建設業界が変化したわけではなく、周囲の環境が変わっただけです。労働者の高齢化や技能者の不足も含めて、国家的に建設業の労働時間を減らす取り組みが今始まってきているので、今後はもっと変わっていくと思います。とはいえ保守的で変化への障壁が高い業界なので、スピードは遅いかもしれません。ですが変化に乗れないと淘汰される会社も出てくると感じているので、変化に対して少し敏感になるべきタイミングが来ていると思っています。   
 

最後に、転職活動している方々へアドバイスをお願いします。 

私が転職するときにやったことを一つ紹介したいと思います。「5年後の自分はどうなっていたいか?」をイメージして書き出すことがおすすめです。やってみると、「自分はこういう風になっていきたい、そこに辿り着くにはまだ〜と〜が足りない」というのが見えてくると思います。
 
やりたいことよりも、「自分のどの部分を伸ばしていきたいか?」について考える時間を作り、その上で「どんなポジションを会社が提供してくれるか?」を見て、良し悪しの判断をした方がいいと思います。まずは、「自分自身のビジョンを具体的に持つこと」が大切です。求人を見るときには、「自分が得たいものを得られるか?」といった点に注視してほしいです。
 
会社から選ばれる側にならず、選ぶ側になっていく。選ぶことにこだわって転職活動してほしいなと思います。なので、ヒルティはこれからも選ばれる会社になれるよう努力していこうと思います。
 
 

 

日本ヒルティ株式会社

エナジー&インダストリープロジェクト事業本部
本部長 阪東 塁 
東京工業大学大学院を修了後、2010年に鹿島建設に就職しその後国内外の大型建設プロジェクトに従事。米国にてMBAを取得後、2021年11月に日本ヒルティ入社。大型建設プロジェクト営業部門のマネージャーとしてのキャリアをスタートし、2023年1月に本部長に就任。 
 
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