IT業界の職務経歴書、意外と見落としがちなポイントと書き方


ジェームズ・ミリガン、グローバル・ヘッド・オブ・テクノロジー
 

IT業界で何年のもの経験を持っている人でも、比較的業界経験の浅い人でも、職務経歴書にはできるだけの多くの情報を入れたくなるものです。しかし、取り上げようと思いもしなかったような経験やスキルを職務経歴書に入れ込むことできれば、読み手の印象は大きく変わります。
 
応募する仕事や企業に関連する実績やスキルをアピールすることも大切ですが、それらを裏付けるエピソードや具体的な数字を示すことも重要。自分がこれまでどのようなことを成し遂げてきたのか、その背景や根拠を書かなければ読み手にとってはわかりにくく、ライバルとの差別化も上手くできません。
 
今回は、職務経歴書を通じてこれまでの経歴やスキル、自分を採用するメリットをアピールするためのポイントをまとめました。最新の求人は、こちらからご確認いただけます。
 

ソフトスキルの適切なアピール方法

ソフトスキルに関しては、職務経歴書にまったく記載しないか、志望動機や関連箇所で簡単に説明するだけという人も多いのではないでしょうか。実際には、どちらもあまり効果的ではありません。
 
何の裏付けもなく、ただ「形容詞」を用いて自分のことを説明するのではなく、例を織り交ぜながら説明すると◎。下記に、求職者が良く使う言葉や表現に対し、どのような例を根拠として挙げることができるかまとめました。
 
「クリエイティブ」―問題解決の経験や、ビジネスの成長を促した事例を挙げて説明する(定量的なデータを根拠として加える)
「適応力」―自分の役割やプロジェクト中の変化にどのように適応したか説明する
「コミュニケーション能力」―周りと協力しながら成し遂げたことや、交渉で挙げた成果、チームを率いた経験(特に複数の拠点にまたがるメンバーをまとめたなど)、公の場でスピーチをした場面を例として挙げる
「チームワーク」―チームプロジェクトなど他の人と協力しながら仕事した経験を挙げる。
 

IT分野での経験をアピールする方法

自己研鑽
 
職歴以外にも、自ら学んだことや資格などを記載するのも効果的。自分の仕事や経験によって、さまざまなアピール方法があります。たとえば、以下のようなものです。
 
・参加したトレーニングコースとその具体的なエピソード
・取得した資格
・獲得した賞や表彰の数
・社外活動
・参加しているコミュニティ(オンラインまたは対面)
 
チームマネジメント/リーダーシップ
 
これは、多くの経験豊富な求職者に共通することです。定量的なデータを用いて自分がどのようなリーダーであるかを具体的に説明することで、自分のマネジメント力やリーダーシップをさらにアピールすることができます。その際は、下記のポイントを押さえることが大切です。
 
・マネジメントしたチームメンバーの人数は?それは対面、リモート、ハイブリッドのどれか?
・マネジメントしたチームメンバーの役職は?
・チームメンバーの定着率は?
・チームメンバーは仕事を通してどのように成長しているか?
・チームメンバーへの指導で上手くいった経験は?
 
チームで働いたことはあっても、マネジメント経験がない場合は、チーム内でどのような役割を果たしているか記載するのも◎。コミュニケーション能力や協調性といったソフトスキルをアピールすることができます。
 
今回は、IT業界の職務経歴書で自分のスキルや経験を効果的にアピールするためのポイントをまとめました。上記のポイントを押さえることで、より多くの人の目に留まり、自分がその仕事に合った人材であることをアピールできる職務経歴書を書くことができます。
 
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著者

ジェームズ・ミリガン
グローバル・ヘッド・オブ・テクノロジー
 
2000年入社。グローバル・ヘッド・オブ・テクノロジーとして、ヘイズのテクノロジー・ビジネスの戦略開発を担っている。

 

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