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IT/Webエンジニアの平均年収は?高年収を目指す7つの方法

IT/Webエンジニアの平均年収は?高年収を目指す7つの方法

ご自身の年収が、他のIT/Webエンジニアと比べて適正かどうか知りたいと思ったことはありませんか?また、業界に転職を考えているものの、どのくらいの年収が見込めるのか相場を知りたいという人もいるでしょう。
今、エンジニアの需要は非常に高いと言われていますがその実態も知りたいところです。

この記事ではIT業界内での転職をお考えの方、他業種からエンジニアに挑戦したいと思っている方、エンジニアとしてなんとなく現状に満足していない方に向けて、エンジニアの年収、給与事情について解説していきます。
年収アップの転職方法も紹介しますので、今後のキャリア形成のためにぜひ参考にしてください。

ITエンジニア正社員や派遣の平均年収は?

IT(Information Technology/情報技術)の技術は今や製造業、金融、官公庁、交通、教育機関、そして私たちの日々の生活などに決して欠かせないものとなっています。そのITを支えているのがIT/Webエンジニア(以下、エンジニア)です。

エンジニアは手掛けるシステムや、担当行程などによりさまざまな職種がありますが、大きくは要件定義などを行うシステムエンジニア(SE)、プログラミングを担当するプログラマー、サーバーの構築や運用・保守をするサーバーエンジニア、コンピュータネットワークの保守や管理をするネットワークエンジニアに分けられます。

エンジニアの年収を「求人ボックス 給料ナビ」で見てみると、正社員の平均年収は489万円で月額に換算すると41万円です。また、派遣社員は平均時給1,460円、アルバイト・パートの平均時給は1,197円です。2020年の日本の平均年収は国税庁によると433万円のため、エンジニアの収入は平均以上と言えます。 

また、国の賃金構造基本統計調査によると、システムエンジニアとプログラマーのデータは以下の通りです。

職業

平均年齢

平均給与額

年間賞与その他特別給与額

年収

システムエンジニア

38.8歳

38万円

34.6万円

490.6万円

プログラマー

33.8歳

30.4万円

27.8万円

392.6万円 


賃金の高いエリア・低いエリアは?

エンジニアの平均年収を地域別で見ていくと、以下の表の通りになります。

エリア

平均年収

関西

495万円

関東

479万円

東海

479万円

中国

454万円

四国

439万円

九州・沖縄

431万円

甲信越・北陸

407万円

北海道・東北

406万円

※「求人ボックス 給料ナビ」2022年1月現在

一番高いのは東京都の518万円です。一方、一番低いのが秋田県で350万円で、東京との差が168万円です。

ただし、IT業界はテレワークが進み、遠方でも東京にある会社に応募し、出社日以外は東京外の自宅で作業ができるため、地方に住んだまま高年収かつテレワーク可能な求人募集に応募することも可能です。


企業規模別にみると賞与差が大きい

同じく「求人ボックス 給料ナビ」によると企業規模別の月収、賞与、年収は以下の通りです。

従業員人数

月収

賞与

平均年収

10~99人

36.0万円

60.2万円

492万円

100~999人

36.1万円

95.6万円

529万円

1,000人以上

39.8万円

133.1万円

610万円

※2022年1月時点

平均年収は企業の規模によって大きく異なり、10人~99人規模と1,000人以上規模の企業では約120万円ほどの差が出ています。ただし、月収の差は月3万円程度です。一方賞与は60万円ほどの差があり、それが平均年収に大きく差をつける要因となっています。

また、エンジニアを抱えるシステム開発会社やSIerのなかでも知名度が高いとされる企業の年収ランキングは以下の通りです。

1位 野村総合研究所/年収1225万
民間総合シンクタンクの株式会社野村総合研究所とシステム開発会社の野村コンピュータシステム株式会社が合併して誕生した情報サービス企業。

2位 ISID(電通国際情報サービス)/年収1047万円
業界に特化したシステムやあらゆるビジネスに共通した業務システムなど、最先端のテクノロジーでソリューションを提供しています。電通グループのシステムインテグレーター。
 
3位 オービック/年収933万円
独立系のシステムインテグレーター。独自開発にこだわり、生産情報システムや人事情報システムなどのソリューションを用意。


業種別の平均年収とは

ハードウェア系企業とソフトウェア系企業別に平均年収も見ていきましょう。

IT業界はハードウェア系とソフトウェア系に分けられます。ハードウェア系は、情報システムの物理的整備を行います。有線ネットワークのケーブルを工事により建物に通すなど、インフラを整備します。また、コンピューターに制御される製品を製造する業界もハードウェア業界です。

 ソフトウエア系はコンピュータをはじめとしたデバイス上で動くオペレーティングシステムやアプリなどを構築します。 

転職サービス「リクナビNEXT」のTech総研が30代エンジニアに調査したデータによると、それぞれの業界の年収は以下の通りです。
 
ハードウェア系

金融・保険系 

790万円

専門コンサル系 

700万円

医薬品・化粧品メーカー

623万円

総合電機メーカー

595万円

医療機器メーカー

571万円


 ソフトウェア系

金融・保険系 

744万円

外資系SIer/NIer、コンサルティングファーム

689万円

総合電機メーカー

660万円

専門コンサル系

656万円

大手SIer/NIer、コンサルティングファーム、ベンダー 

650円

ともにトップは金融・保険系という結果になりました。

エンジニアの年収の上げ方を7つ紹介

ここからは、エンジニアとして年収を上げる7つの方法を紹介していきます。
 
  1. AI・データサイエンスなど先端ITスキルを高める
  2. フリーランスを目指す
  3. コミュニケーション力を高めSEやPMを狙う
  4. プログラミング言語の幅を広げる
  5. 勤続年数を延ばす
  6. 外資系など高待遇企業に転職する
  7. 一次請けの企業に転職する
また、エンジニアのキャリアパスとしては、以下の4通りが考えられます。
 
  1. プログラマーとして実力をつけて認められ、チームリーダー、管理職と進む
  2. よい条件の職場を目指して転職
  3. 同じIT業界の中でより収入が高い職種へとスライド
  4. フリーランスとして独立
いずれの方法も、必要なのは、常にIT業界の情報をキャッチし、自分をスキルアップさせておくことです。ではどのようなスキルを習得すればいいのでしょうか。

年収アップのためにこれから注目の分野や言語、身に付けたいスキルについても紹介します。うまくいけば1,000万円超えも夢ではないかもしれません。


1.AI・データサイエンスなど先端ITスキルを高める

アメリカなどの海外では高スキルのIT人材に対して、高額な報酬を出す傾向が強まっています。そこで日本でも、大手IT企業が率先して高額報酬での求人を出すようになりました。

人工知能のAIや「モノのインターネット」と言われインターネットとあらゆるモノをつなぐIoT(Internet of Things)、人を介在せず機械同士が相互のやり取りをするM2M(Machine-to-Machine)、ビッグデータから有意義な情報を引き出すデータサイエンスなど、特定の分野で優秀だと認められると、若いうちに年収1,000万円以上という例もあります。

例えばNECでは大学時代のAIなどの分野で、論文が高い評価を受けた新卒者に対して年収1,000万円以上を提示、DeNAではAIシステム部の制度として、新卒・中途問わず年収600~1,000万円を提示しています。ほかにも、富士通、NTTドコモも高額報酬を提示しています。


2.先端IT従事者×大学院卒が高収入となっている

経済産業省・みずほ情報総研の 「我が国におけるIT人材の動向」によると、大学院(修士課程)卒でエンジニアとなる人の場合、非先端分野のエンジニア(先端IT非従事者)の3倍以上がAIなどの先端IT従事者となるそうです。

また、先端IT従事者の収入は先端IT非従事者よりも高くなっています。同じく 「我が国におけるIT人材の動向」によると先端IT非従事者がもっとも多い年収区分は500万円~600万円未満に対し、先端IT従事者がもっとも多い年収区分は1,000~1,500万円未満となっています。その1,000万円~1,500万円ゾーンには大学院卒で先端IT従事者という人が一定数おり、高年収を狙うのであれば、大学院まで進んだ後に、先端ITを学ぶのがもっとも確実な道と考えられます。

一方、同資料によると、先端IT非従事者の9割は先端的な領域に関するスキル習得の予定がないと回答しています。現時点での収入にある程度は満足しているのかもしれませんが、それではこれ以上の大幅アップはなかなか難しいと言えます。大学院卒でないとしても、今のうちにAIやIoTなどの技術を修得して先端IT人材となっておけば、1,000万円台の可能性はあります。
参考 経済産業省・みずほ情報総研独立行政法人 情報処理推進機構(IPA) 我が国におけるIT人材の動向


3.フリーランスを目指す

収入アップのためにフリーランスになるという方法もあります。フリーランス向けの案件はランディングページを1ページ作るだけという依頼もあれば、ECサイトなどを開発するプロジェクトに継続的に参加するという規模の大きなものもあり、報酬はまちまちです。

働き方については在宅やコワーキングスペースなどを活用してリモートワークで働くスタイルや、クライアントの元で働く客先常駐型があります。

これまでリモートワークは単発で報酬が低めのもの、客先常駐型は継続的に請け負う大型案件が多いという傾向がありましたが、現在はコロナ禍の影響もあり、大型案件でもリモートワークを採用している会社もあります。

案件の単価としては月額40万円~90万円のものが多く見られ、客先常駐の大型案件になると年収800万円~1,000万円程度を目指せます。

ただし、フリーランスで案件を受けるには高いスキルが要求されます。会社に所属している間に大きなプロジェクトに参加して経験を積む一方、副業として少しずつフリーランスの案件を引き受けてもいいかもしれません。


4.コミュニケーション力を高めSEやPMを狙う

現在、プログラマーをしているのであれば、給与の高いSEをステップアップとして目指してみるのも1つの方法です。

上述のようにプログラマーの平均年収は392.6万円、SEは490.6万円となっています。SEはプログラム言語の知識だけではなく、システム設計のための専門的知識などが必要となるため、給与も高めに設定されているようです。

さらに、プロジェクト全体を統括するPMを目指すのもおすすめです。PMの業務はシステム開発計画の策定やプロジェクトチームの管理など多岐に渡っていることもあり、「求人ボックス 給料ナビ」によると平均年収は623万円となっています。

ただし、SEやPMはプログラマーを続けていれば必ずなれるものでもありません。IT以外の知識やスキルも必要となり、SEやPMに求められる資質は以下のようなものがあります。
 
管理スキル
プロジェクト全般のスケジュールや予算、人材などを管理し調整する能力。
 
コミュニケーション力
クライアントやプロジェクトメンバーなど多くの人と円滑に関われる力。

ITの知識
プロジェクト全体を見て統括し、クライアントに対して的確に説明するための幅広い知識。

ビジネススキル
業界全体の新しい情報をキャッチする力。また、クライアントの課題を解決したり、プロジェクトチームのトラブルを解決できる能力も必要。
 

5.プログラミング言語の幅を広げる

同じような作業をしているようでも、使用するプログラミング言語によって給与が変わる場合があります。とくに、まだ新しく習得しているエンジニアが少ない一方で、人気が高く使用頻度の多いプログラミング言語は、高年収である可能性が高くなっています。

現在、もっとも高年収の可能性があるのがGoogleが開発した「Go」です。「求人検索エンジン「スタンバイ」プログラミング言語別年収ランキング2018」によると、年収の中央値は600万円、1972年に開発された汎用プログラミング言語「C言語」の年収中央値は525万円となっています。

プログラミング言語の幅を広げておけば、転職やフリーランスへの転向にも役立つので、学んでおきたいところです。
 

6.勤続年数を延ばす

どの職種も、勤続年数に応じて昇給昇格するケースが多く、エンジニアも同様の制度をとっている会社は多くあります。入社1年目からいきなり高年収を目指すのではなく、まずは勤続年数をしっかり重ねる意識も大事です。

多くの場合、未経験でのスタート時は300万円~350万円程度が年収の目安で、開発経験を重ねマネジメントができるようになって、ようやく500万円~600万円が見えてきます。
 
ただし、会社によっては実力主義を掲げ、成果物が評価されず収入がなかなかアップしないケースもあります。逆に新人でも実力があったために、いきなり高年収になる人もいます。

入社前に、一つの会社で働きながら収入を上げていきたいのか、実力を上げながら転職をしてキャリアアップを目指したいのか、自分のタイプを見極めて会社を選ぶようにしましょう。


7.外資系など高待遇企業に転職する

実力がついたら外資系や、好待遇と評判の企業を狙って転職をするのは、高年収への近道です。

どんなに努力を重ねても、現在の職場に適正な評価制度や、エンジニアに利益を還元する仕組みがなければ年収アップは見込めません。その点、外資系や大手のシステム開発会社では、実力次第で高年収となる給与体制が用意されていることが多くあります。とくに、アメリカなどはIT人材に高い報酬を提示していますが、その影響を受けた外資系は、収入が高くなる傾向が強くあります。

例えば、「HAYSヘイズ人材コンサルティング」のサイトでも以下のような求人が見つかります。
<収入例>
インフラエンジニア 自社サービスを開発するデータ化システム担当 ~1,200万円
SREインフラエンジニア eコマース企業でのSREエンジニア 600万~1,000万円
ぜひ、高年収が実現できる会社を見つけてください。


8.一次請けの企業に転職する

ITの世界はピラミッド型の階層構造になり、大手IT企業の下に、二次請け、三次請けなどがあります。大手IT企業は元受け企業であり、顧客と直接やり取りを行いニーズを把握します。おおまかな仕様書や設計書を作成したら、自社ではまかなえない分のシステム開発を二次請けに出します。そしてさらに二次請けは三次請けへと発注します。

再委託が繰り返されるなかでマージンが抜かれていくため、元受けの大手IT企業と、孫請けの三次請け企業では大きく収入の差が生まれます。年収アップを目的とするなら、一次請け企業への転職を目指すのもよいでしょう。


年収1000万になりたい!2022年に需要の高いIT職種とは

ITの世界は次々と技術が生まれます。市場の動向を察知して、今後、需要と利益の拡大が予想される職種への転職をするのも年収アップにつながります。

例えば2022年に注目なのがサイバーセキュリティです。サイバー犯罪が急増している中、各業界ともセキュリティの強化に注力しています。セキュリティに関する知識とスキルを身に付けておけば、より条件のいい転職が叶うと考えられます。

また、新型コロナウイルス以降、さまざまな企業でテレワークの導入が加速したこともあり、クラウドソリューションの分野も注目です。インターネット上で活用できるデータベースやストレージ、ソフトウェアなどを活用し、企業の課題を解決するというもので、たとえば顧客管理システムなどをクラウド化する人材も多く求められています。


エンジニアの年収に関するよくある質問

ここからはエンジニアの年収についてよくある質問にお答えします。高年収求人に応募しても、面接を通らなければ高い給与は得られません。年収アップを目的とした転職活動で失敗しないように注意点もお伝えします。仕事探しで大切なことは給与に関することだけではないので、うっかり他のことを忘れないように、バランスを取って転職活動をしてください。


資格取得は年収アップにつながりますか

エンジニアは現場での実務が大切なため、必ずしも資格が年収アップにつながるとは限りません。ただし、取得することで熱意、やる気を示すことができ、会社によっては資格手当が付く場合があります。また、自分自身でどこまでの知識がついたか確認するために、受験してもいいかもしれません。

マネージャー系の国家資格としては「ITストラテジスト」「プロジェクトマネージャー」「ITサービスマネージャー」などが、エンジニア系では「ネットワークスペシャリスト」「情報セキュリティスペシャリスト」などがあります。

またWebデザイナー向けであれば厚生労働省が認定している国家資格の「ウェブデザイン検定」、民間資格の「Webデザイナー検定」などが人気です。
 

転職理由で年収アップしたいと伝えていいですか

年収アップを希望していることは、面接で話しても問題ありません。

しかし、あまりにも給与ばかりこだわるのは印象が悪くなる可能性があります。企業側としては面接時には人柄や仕事への熱意・姿勢などを知りたいと思っているのに、お金の話ばかりされては、マイナスポイントとなる場合もあるでしょう。

さらに、実力よりもはるか上の給与を求められては、企業としてはお断りするしかなくなります。年収の話をするのならば、どうして年収アップしたいのか、自分の実力にはどのくらいの給与が妥当と考えているか、市場の一般的な給与情報を見ながら客観的に伝えるべきでしょう。
 

転職エージェントは年収交渉してくれますか

転職エージェントは年収交渉を代行しています。

転職エージェントは人材を求める企業と、仕事を探している人材を結びつけるサービスです。エージェントは企業から、内定者の理論年収の35%ほどを手数料として徴収する仕組みです。求人サイトなどと異なり、専門のスタッフが丁寧に求職者に対して仕事の案内や、面接の設定などでサポートを実施しており、年収交渉も行います。

ただし、現実的ではない年収希望は通らないうえ、むしろ選考の合否に悪影響となる可能性もあるので、一般的な市場給与を調査してから無理のない範囲でエージェントに相談してみてください。


高年収のITエンジニアに転職するならヘイズ・ジャパン

エンジニアの平均年収は400万~500万円程度ですが、やり方次第では1,000万円台も夢ではありません。そのためには、有望な分野の最先端技術を習得するなど、常にスキルアップをしていくことが大切です。また、年収アップでの転職を目指すなら、転職エージェントを活用する手もあります。非公開の求人紹介や給与交渉などをしてもらえるので、好条件の転職ができます。

高年収のエンジニアへの転職を希望しているなら、ヘイズ・ジャパンがおすすめです。ヘイズ・ジャパンは国内最大規模の外資系人材紹介会社として、IT系をはじめとした幅広い業界や職種で、専門性の高いプロフェッショナルを企業へと紹介しています。キャリアプランのためのご相談にも対応し、多くのプロフェッショナルがキャリアアップを果たしています。ぜひ、お気軽にお問合せください。

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