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物流・運送業界で役立つ資格一覧20選|転職やキャリアアップにおすすめ

物流・運送業界で役立つ資格一覧20選|転職やキャリアアップにおすすめ

物流・運送業界にはさまざまな工程があり、各現場で多彩なプロフェッショナルが活躍しています。日本と世界を結ぶ重要な役割を担う業界である物流・運送業界において、有用な資格を取得することで仕事の幅が広がり、能力向上による収入アップにもつながります。
 
本記事では、物流・運送業界に関する資格を分野別に一覧で紹介します。それぞれの特徴や有効性を知り、キャリア構築や転職に役立つ資格を取得するためにぜひ参考にしてください。
 

目次

  1. 物流・運送業界における資格の必要性
  2. 資格の種類
  3. 物流関係の資格の種類・それぞれの難易度
  4. 物流業界への転職ならヘイズ・ジャパン
 

物流・運送業界における資格の必要性

 
「モノを運ぶ」というイメージが強い物流・運送業界ですが、内部には多様な機能があり、それぞれに専門性が求められます。そのため、業界知識や経験を持つ人材が歓迎される傾向があり、専門領域に特化した資格の保有者は活躍の場が増えます。また、有用な資格取得によって、転職時やキャリアアップにも有利に働く可能性があります。
 
近年は、物流業界でもグローバル化が進んでおり、単なる輸送に留まらず、保管や流通加工、情報管理まで幅広い役割が求められます。
 

物流における「6大機能」

ここで、業界の基礎知識である「物流における6大機能」を紹介します。「6大機能」は、以下で構成されています。
 
  • 流通加工:商品の検品やタグ付けなどの加工作業
  • 包装・梱包:商品の破損を防ぐための個装・梱包作業
  • 荷役(にやく):荷物の積み込みや積み下ろし、ピッキングなどの業務
  • 保管:品質や数量を適切な環境下で管理し、注文に応じて商品を供給する業務
  • 輸送:輸送手段を使って指定場所へ商品を移動する業務
  • 情報管理:上記5つのプロセスをデータ化し、商品情報や輸送状況を管理する業務
上記の各工程は、効率的に業務を行うために重要な役割を担っています。日常業務の流れで仕事を覚えることも可能ですが、それぞれで求められる異なる専門知識や技術を客観的に証明できる資格があると有用です。
 

資格の種類

 
物流・運輸関連の資格を紹介する前に、そもそも資格にはどのような種類があるのか見ていきましょう。資格は「国家資格」「公的資格」「民間資格」の3種類に分かれ、それぞれで取得難易度や対応できる業務範囲、社会的な信用度が異なります。


国家資格

国家資格は、法律に基づき国や国の委託機関が試験を実施し、認定する資格です。社会的信用が高い反面、公的資格や民間資格よりも難易度が高い傾向があります。

国家資格は主に、医師や弁護士、公認会計士など有資格者のみが従事できる「業務独占資格」と、中小企業診断士やマンション管理士など有資格者のみが名乗れる「名称独占資格」という2種類に分かれます。
 

公的資格

公的資格は、文部科学省や経済産業省などの官庁や大臣が認めた資格や検定のことです。取得難易度は国家資格よりもやや低いものが多いですが、民間資格よりは高い傾向があります。国家資格のような法律上の規制はないものの、公的に認められた資格であり、社会的信用度も高いため、就職や転職に有利でしょう。
 
公的資格の例としては、日商簿記検定や秘書技能検定、実用英語技能検定、手話通訳士などがあります。
 

民間資格

民間資格は、民間団体や学校、企業が一定の基準で認定する資格です。法律規制はありませんが、採用時に必須とされるものや、​​有効期限が設定されており更新が必要なものもあります。認知度や取得の難易度は、資格によってさまざまです。
 
民間資格の例としては、TOEICやマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、臨床心理士、物流技術管理士などが挙げられます。
 

物流関係の資格の種類・それぞれの難易度

 
ここからは、物流関係の資格を詳しく紹介していきます。物流・運輸業界で役立つ資格は、業務内容によって「現場系分野」「管理系分野」「国際物流系分野」の3つに分かれます。それぞれで重要性の高い資格をピックアップしているので、取得を検討する際に参考にしてください。
 

現場系分野の資格

まずは、現場系分野の資格の紹介です。現場系分野とは、物流倉庫やヤードなどでの輸送関連の実作業を指します。
 

【国家資格】フォークリフト運転技能者

フォークリフト運転技能者は、全国の都道府県労働基準局安全課などが運営し、発行している国家資格です。物流倉庫やヤードにおける商品の保管や荷役作業において、フォークリフトを運転するために必要とされ、フォークリフト運転技能講習を受講し、試験に合格すると荷重1トン以上のフォークリフトを運転できます。試験の合格率は95%程度とされ、国家資格の中では難易度は低めです。
 
物流現場においてフォークリフトを使う場面は多いため、免許資格を持っているかどうかで活躍できる範囲が変わります。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

フォークリフトの操作知識、走行や荷役の操作の実技試験 など

受験資格

18歳以上

難易度、合格率

合格率95%程度

費用(税込)

2~5万円程度

運営組織

各都道府県労働基準局安全課

 

【国家資格】危険物取扱者

危険物取扱者とは、ガソリンやアルコール類などの危険物を一定数量以上取り扱う際に必要な国家資格です。「甲種」「乙種」「丙種」の3種類があり、種類ごとに取り扱える危険物の範囲が異なります。
 
一定量以上の危険物を管理する現場では、有資格者を置くことが義務付けられており、需要の高い資格の1つです。資格取得者は、危険物を保管している化学工場や石油貯蔵タンク、ガソリンスタンドなどの施設を中心に、危険物の取り扱いや点検、保全監督といった業務を行えます。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

各種危険物に認定されている物体の特徴や取り扱い

受験資格

乙種・丙種:特になし

甲種:大学等において化学に関する学科等を修めて卒業した者 など

難易度、合格率

令和4年度合格率:甲種35.7%、乙種40.2%、丙種51.6%

費用(税込)

甲種6,600円、乙種4,600円、丙種3,700円

運営組織

一般社団法人 消防試験研究センター

 

【国家資格】消防設備士

消防設備士は、消火器や火災感知器といった消防関連の設備を点検、整備、工事する際に必要となる資格です。扱う消防設備により8つに分類され、そのうち第1〜5類は「甲種」「乙種」の2つに分かれています。
 
「甲種」は一定の受験資格がありますが、消防設備の点検・整備・工事といった多くの業務が可能です。一方、「乙種」は誰でも受験でき、点検・整備のみ対応できます。
 
試験実施回数は都道府県によって異なります。合格率は約36〜38%とされ、過去問などで対策することで1回で合格できる可能性があるでしょう。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

消防関連の設備と整備 など

受験資格

甲種:大学を卒業した者、実務経験を有する方 など

乙種:特になし

難易度、合格率

令和4年度合格率:甲種30.5%、乙種35.2%

費用(税込)

甲種5,700円、乙種3,800円

運営組織

一般社団法人 消防試験研究センター

 

【国家資格】自動車免許(大型、中型、大型特殊、けん引など)

物流の現場では、「大型」「中型」「大型特殊」「けん引」といった特殊車両の運転免許が必要なケースが多く見られます。自動車運転免許は国家資格であり、各都道府県の免許試験会場や教習所などで取得可能です。
 
いずれの免許も、年齢に加えて他の自動車免許の有無や、免許取得後の経過年数などが受験資格として設けられています。試験会場で直接受験し、合格できれば費用を抑えられるでしょう。資格合格に向けた講習が実施されているため、受講した上で試験を受けるとスムーズです。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

特殊車両の操作方法、実技試験 など

受験資格

大型:21歳以上

中型:20歳以上

大型特殊・けん引:18歳以上

※視力等の状態確認、自動車免許の有無、免許取得後の経過年数などの条件あり

難易度、合格率

難易度:けん引は高め、それ以外は低め

費用(税込)

大型:約4~40万円

中型:約4~20万円

大型特殊:約7,000円~20万円

運営組織

都道府県警察本部運転免許課、免許試験場、指定自動車教習所

 

【国家資格】衛生管理者

衛生管理者は、安全衛生技術試験協会が発行する国家資格です。50人以上の労働者がいる事業所では、必ず選任しておかなくてはならない決まりがあります。主な業務は、倉庫や工場などにおける従業員の健康管理や作業環境の整備です。
 
マネージャーや管理職以上のポジションで必要とされる場合も少なくありません。第一種と第二種の2種類があり、いずれも合格率は約40%〜50%です。受験地域により試験回数が異なり、都心部など受験者が多いエリアは月3回開催されますが、年に1回のみ実施される地方もあります。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

筆記試験

受験資格

大学や短大などを卒業し、かつ労働衛生の実務経験1年以上 など

難易度、合格率

令和3年度合格率

第一種衛生管理者:42.7%

第二種衛生管理者:49.7%

費用(税込)

各6,800円

運営組織

公益財団法人 安全衛生技術試験協会

 

管理系分野の資格・検定

続いて、管理系分野の資格や検定を見ていきましょう。倉庫や事務所などで、製品の流れが適切かを確認する業務や、会計や書類のやり取り、管理業務に関連する資格が該当します。
 

倉庫管理主任者

倉庫管理主任者は、倉庫内の火災防止や安全作業、作業員の労務管理業務に携わるための資格です。倉庫業法改正に伴って設けられ、事業登録が倉庫業の場合、倉庫管理主任者の選任と業務の遂行は営業上義務付けられています。
 
一般的な資格試験はなく、講習を修了するだけで倉庫管理主任者の資格を取得できます。なお、物流倉庫で3年以上の実務経験がある人は受講不要で資格を取ることが可能です。民間資格ではあるものの、倉庫の運営・管理や労災の未然防止など物流倉庫の運用に必須です。受験費用は担当事務局によって異なり、日本倉庫協会の会員は割引が適用されます。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

試験なし

受験資格

特になし

難易度、合格率

講習受講後に全員認定

費用(税込)

担当事務局により異なる(目安:一般12,000円前後)

運営組織

一般社団法人 日本倉庫協会

 

【国家資格】運行管理者(貨物)

運行管理者資格は、安全に輸送することを目的とし、乗務割の作成・管理やドライバーの勤務指導などを行う国家資格です。貨物と旅客の2種類がありますが、物流業では貨物の資格が必要です。運行管理者制度では、車両数に応じた運行管理者を配置することが義務付けられています。
 
物流倉庫におけるマネジメントにおいても、有資格者の存在は重要です。国土交通大臣が認定する講習実施機関にて基礎講習を修了しているか、または運行管理の実務経験が1年以上あることが受験資格として定められています。試験はCBT形式でパソコンを使って行います。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

貨物自動車運送事業法関係、労働基準法関係 など

受験資格

実務経験1年以上の方または基礎講習修了または修了予定の方

難易度、合格率

令和4年度合格率:38.4%

費用(税込)

CBT試験受験手数料6,000円(非課税)+システム利用料660円

(希望者のみ試験結果レポート140円)

運営組織

公益財団法人 運行管理者試験センター

 

【2級3級】ロジスティクス管理

ロジスティクス管理は、中央職業能力開発協会が実施する「ビジネス・キャリア検定」の1つの分野です。ロジスティクスの企画や管理など業務遂行に必要な知識を証明できます。ロジスティクスを含む8分野・4レベルで構成される試験のうち、自分の職務やレベルに合わせて試験を選べます。
 
ロジスティクス管理は2級または3級があり、取得によって国内や海外の物流に関する能力の裏付けとして活用できます。販売ルートやセンターシステムの運営把握を含め、管理職やマネジメント層にも適した内容です。
 

資格の種類

公的資格

試験内容

物流の概念と物流管理、在庫管理、物流システム管理 など

受験資格

特になし

難易度、合格率

令和3年度合格率

ロジスティクス管理2級:60%

ロジスティクス管理3級:63%

費用(税込)

2級7,700円、3級6,200円

運営組織

中央職業能力開発協会

 

【2級3級】ロジスティクスオペレーション

ロジスティクスオペレーションとは、ロジスティクス管理同様にビジネスキャリア検定に含まれる検定資格です。物流企業の倉庫内の荷役・梱包・輸送といったオペレーション業務に必要な知識を客観的に証明できます。
 
3級は包装や保管管理、国際輸送など業務に携わる係長クラス、2級は課長など中堅マネージャークラスが想定されています。物流関連資格の中でも、管理分野における唯一の公的資格として需要が高く、取得しておくとキャリアアップにつながる可能性もあります。
 

資格の種類

公的資格

試験内容

包装、ユニットロードシステム、荷役機器及び保管機器 など

受験資格

特になし

難易度、合格率

令和3年度合格率

ロジスティクスオペレーション2級:46%

ロジスティクスオペレーション3級:48%

費用(税込)

2級7,700円、3級6,200円

運営組織

中央職業能力開発協会

 

ロジスティクス経営士

ロジスティクス経営士は、新たなサービスや事業企画、戦略立案と実行などの能力を証明する資格です。ロジスティクスの役割を経営視点で捉え、各機能を総合的にデザインし実践する際に役立ちます。物流に関するさまざまな資格を運営する日本ロジスティクスシステム協会の中でも、物流関連企業のトップに必要な能力を証明できます。
 
約3ヵ月に渡る資格認定講座にて、講義やケーススタディ、グループミーティングを通して網羅的に知識と実践力を身に着けます。講座終了後に論文試験、面接試験で合計80点以上
を取れば経営士の認定を受けられます。受講資格として、3年あるいは5年の実務経験と指定の資格取得が必要です。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

・ロジスティクスと経営戦略

・企業経営とGRC(ガバナンス・リスク・コンプライアンス)など

受験資格

ロジスティクス関連の実務経験5年以上の部長職クラス など

難易度、合格率

難易度:中

費用(税込)

一般550,000円(協会会員440,000円)

運営組織

公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会

 

物流技術管理士

物流技術管理士とは、物流技術者や管理者に必要な物流・ロジスティクスに関する専門知識やマネジメント技術を証明する資格です。倉庫やヤードにおける荷物の保管や荷役作業、流通加工などに役立つ内容に加えて、管理者に必要な物流機能マネジメントや情報システムの管理業務などを習得できます。
 
ロジスティクス経営士同様に、講義と試験がセットになっています。講義では、実務経験豊富な講師陣の元で、専門知識から応用まで幅広く学びます。ケーススタディや個人演習、グループ演習を通じた実践力の強化も可能です。受験資格として、2年前後の物流実務経験あるいは物流技術管理士補の資格が必要です。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

物流管理者・技術者に必要な専門知識やマネジメント技術 など

受験資格

・物流実務経験2年ほどで物流に関する基本的な用語を理解している方

・物流技術管理士補の有資格者

難易度、合格率

合格率:約70%

費用(税込)

一般605,000円(協会会員495,000円)

運営組織

公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会

 

グリーンロジスティクス管理士

グリーンロジスティクス管理士とは、環境負荷の低減施策立案、推進、評価を行う能力を証明する資格です。CO2の排出量算出や資材リユースなど、地球環境に配慮した物流倉庫運営のアプローチ方法を学びます。
 
輸送時に関係する環境を考える物流業界ならではの資格で、世界的な課題となっている省エネ活動について正しく理解し、事業に必要な知識を得ることが可能です。日本ロジスティクスシステム協会による資格認定講座を受講し、試験や課題レポートを提出することで資格が認定されます。受講期間は約6ヵ月間と比較的長く、受講費用は30万円前後かかります。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

CO2の排出量算出 など

受験資格

難易度、合格率

費用(税込)

約300,000円

運営組織

公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会

 

包装管理士

包装管理士とは、包装や梱包に関する知識や技能を証明する資格です。国内における包装総合教育の中で最も古い歴史を誇る民間資格で、エア便での小さな包装品やコンテナ輸送荷物などに欠かせない個装や梱包といった梱包関連業務、人材育成に必要な知識や技術を習得できます。物流関連技術の中でも、さまざまなシーンで活用できる資格として人気です。
 
食品包装と医薬品包装、生活商品を扱う「生活者包装コース」と、段ボール包装設計、木箱包装設計の「輸送包装コース」の2種類に分かれます。いずれも約3ヵ月のうち12日間に渡るオンライン講座と対面型の合宿研修、ケーススタディにおけるレポート提出、オンライン補講を修了することで資格を取得できます。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

包装の役割や基礎知識、包装材料や容器 など

受験資格

高卒以上の22歳以上かつ満3年以上の包装関連の実務経験を有する方 など

難易度、合格率

合格率約85%

費用(税込)

一般531,300円(会員328,900円)

運営組織

公益財団法人 日本包装技術協会

 

ロジスティクス・マテリアル・ハンドリング管理士

ロジスティックス・マテリアル・ハンドリング管理士(略称「LMH管理士」)は、物流に関する商品集荷や包装、通関、輸送といった一連のプロセスにおける管理能力や効率化の提案、実施能力を証明する資格です。物流センターにおけるコストやマテリアル・ハンドリング(MH)の最適化を提案する能力を習得できます。
 
資格認定のための試験はなく、講義を受講し、最後にプレゼンテーションを行うことで取得できます。企業の物流担当者や責任者、ロジスティクスを担うリーダー、物流拡販のシステム企画担当など幅広い方に向いています。仮想現場でのケーススタディやグループ研修を通じて、ネットワーク形成や実践的プレゼンテーション能力の向上も可能です。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

商品集荷や包装、通関、輸送までの管理能力や効率化の実行 など

受験資格

物流基礎学力を有するかつ物流関連の実務経験が2年以上

難易度、合格率

受講後取得

費用(税込)

一般220,000円(会員165,000円)

運営組織

公益社団法人 日本マテリアル・ハンドリング協会

 

物流経営士

物流経営士は、物流コンサルタントとして物流現場で働く際に役立つ資格です。トラック運送事業の経営者を中心に、経営の基礎から物流に関する幅広い知識を習得できます。
 
合計110時間の講座を受講し、最後の試験で合格すると物流経営士の認定を受けられます。宿泊研修や企業見学といった日程の縛りがありますが、物流事業における最新事情を学べる貴重な機会であり、受ける価値は十分にあるでしょう。
 
受講者同士が交流しやすく、ネットワーク構築や情報交換にも役立ちます。合格率は公表されていませんが、試験自体の難易度はさほど高くないため、講座を修了できれば多くの場合取得できるでしょう。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

物流政策と法令、交通行政と物流、ロジスティクス技法、情報ネットワーク など

受験資格

関東トラック協会会員事業者の役員又はその社員で、経営管理職の経験3年以上の方 など

難易度、合格率

難易度:低

費用(税込)

一般400,000円(会員350,000円)

運営組織

公益財団法人 全日本トラック協会

 

国際物流系の資格

最後に、国際物流系の資格を紹介します。輸出入に関する資格や貿易実務に必要な知識を学べる資格などが挙げられます。
 

【国家資格】通関士

通関士は、輸出入品の税関手続きなどを代理人として行うために必要な国家資格です。日本の貿易関連では唯一の国家資格であり、輸出入における効率的な物流を確保するために重要な役割を担っています。
 
通関業者では、1つの営業所ごとに通関業務に係る貨物の数量・種類、通関書類の内容などに応じて、規定人数の通関士を置くよう義務付けられています。また、通関業者だけでなく、国内外のメーカーや商社などでも通関士の需要が高まっており、資格を取得することで就職や転職にも有利に働くでしょう。
 
受験資格がなく、年に1度実施される試験に合格すれば誰でも通関士として認定を受けられます。合格率は16%前後と低く、難易度が高めですが、通関業務など特定の業務経験があれば試験項目が免除されるため、試験対策として実務経験を積む人も少なくありません。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

通関業法、関税法、関税定率法その他関税に関する法律 など

受験資格

特になし

難易度、合格率

令和3年度合格率:16.9%

費用(税込)

3,000円

運営組織

財務省

 

【国家資格】海技士

海技士は、輸送用船内の機器の管理点検を行うために必要な国家資格です。20トン以上の大型船舶に職員として乗務するために取得が必須とされています。
 
免許区分は、航海・機関・通信・電子通信の4種類があり、それぞれで細かな等級に分けられています。各級で規定されている航行区域や推進機関出力が異なる上、受験には年齢や一定の乗船歴など区分ごとの条件を満たす必要があります。受験手数料額や登録免許税額も区分によって変わるので注意しましょう。
 

資格の種類

国家資格

試験内容

航海計器、地文航法、天文航法、電波航法、航海計画など

受験資格

試験日までに17歳9ヵ月以上かつ所定の乗船履歴を有する者

難易度、合格率

合格率3〜4割

費用(税込)

免許区分により異なる

1級海技士の場合

・筆記試験手数料7,200円

・身体検査手数料870円

・口述試験手数料7,500円

・登録免許税15,000円 

運営組織

国土交通省

 

貿易実務検定

貿易実務検定とは、貿易実務の能力や知識を証明できる検定試験です。貿易関連資格の中でも知名度が高く、採用プログラムに検定を盛り込む企業もあります。貿易に関わる事業者や経営者から学生まで、受験層も幅広い傾向があります。
 
検定はA級・B級・C級の3レベルに分かれており、最も上位のAの級は約3〜4年の実務経験やマネジメントに関する業務の証明として有効です。受験資格は特になく、A級とB級、B級とC級の併願も可能なため、効率的に上のランクを目指せるでしょう。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

貿易実務知識、英語力 など

受験資格

特になし

難易度、合格率

合格率

A級(令和3年10月)42.4%、B級(令和4年7月)48.6%、C級(

令和4年10月)60.8%

費用(税込)

A級12,760円、B級7,480円、C級6,270円

A級・B級併願20,240円、B級・C級併願13,750円

運営組織

日本貿易実務検定協会

 

国際航空貨物取扱士(IATA/FAATAディプロマ)

国際航空貨物取扱士とは、航空貨物の輸送に関する事務手続きや梱包作業といったスキルを証明できる資格です。国際航空輸送に関するさまざまな業務に必要な知識を習得できます。
 
IATAが実施する試験に合格すると、資格の証明としてFAATAディプロマが得られます。国際資格のため受講や試験はすべて英語のため、一定以上の英語力は必須です。資格は、「基礎コース」「危険物コース」の2つに分かれ、コースによっては一定年数ごとに更新が必要な場合があります。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

国際航空貨物の運送状、輸送スケジュール作成、運賃計算 など

受験資格

コースごとに異なる

難易度、合格率

合格点80点

費用(税込)

非会員48,000円〜57,500円(コースごとに異なる)

運営組織

国際航空運送協会(IATA)

 

国際物流管理士

国際物流管理士は、国際物流のスペシャリストとして、国際物流に関する知識やマネジメント技術を証明できる資格です。約半年間、全9回のカリキュラムを受講した後、最終テストに合格することで取得できます。
 
講座は、FTAやEPAといった自由貿易全般から国際物流の専門知識、マネジメント、業界の最新情報まで広く網羅しています。グループディスカッションやケーススタディを通じて実践的に学べるため、管理者や経営者層にも向いています。
 

資格の種類

民間資格

試験内容

輸出入業務の流れと貿易実務知識、海上輸送 など

受験資格

国際物流関連業務にて2年程度の経験を有する方

難易度、合格率

難易度:中

費用(税込)

一般550,000円(協会会員440,000円)

運営組織

公益社団法人 日本ロジスティクスシステム協会

 

物流業界への転職ならヘイズ・ジャパン

物流業界は、日本の全国各地、そして日本と世界を結ぶ重要な役割を担っています。多種多様な機能や職種を抱える物流・運輸において、配送などの業務や管理、貿易関連の国際物流など分野ごとに役立つ資格が多数あります。
 
今回おすすめした資格リストを参考に、将来のキャリアパスや希望する職種などを考慮して有効な資格取得を目指しましょう。
 
ヘイズ・ジャパンでは、物流業界のスペシャリスト求人をはじめ幅広い案件を紹介可能です。グローバル企業の転職実績が豊富で、充実のサポート体制で希望する転職を支援いたします。まずは下記よりお気軽にご相談ください。
 
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