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バーンアウトは変化のチャンス?

バーンアウトは変化のチャンス?

 

今の仕事に熱意や意欲を失ってしまったことはありませんか。バーンアウト(燃え尽き症候群)とは、このような状態の時に発生しやすい症状です。実は、私自身も過去にこの症状を経験したことがあります。

バーンアウトが発生したら、あなたがキャリアで行き詰まりを感じている兆候です。主な原因は、フラストレーションや失望、倦怠などの感情であると言われています。私の例をお話ししますと、かつて私は小売業界で仕事をしていました。その仕事に全力で取り組んでいたものの、手ごたえを得ることが殆ど出来ず、やがてフラストレーションを感じるようになりました。そしてついに、健康で満ち足りた日常を取り戻すために、このコラムでご紹介する対策を取らなければならなくなったのです。

バーンアウトになると、過度にイライラする、通勤が億劫になる、ネガティブな感情に囚われる、意欲が減退する、あらゆるものに関心を喪失する、などの症状が発生します。バーンアウトの疑いが生じたら、まず最初にしなければならないのが根本的な原因を把握することです。まとまった時間を作り、自分を見つめ直すことから始めましょう。

以下に自分と向き合うための3つの基本的な質問をご案内しますので、ご参考にして下さい。

  1. 現状の何に不満を感じていますか?
  2. 代わりにやりたいことは?
  3. どのようにしてそれを叶えられますか?

視点を変える

自分がバーンアウトではないかと感じたら、成長のチャンスだと考えましょう。決して限界などではありません。

その症状に気付かないふりをして、退屈でフラストレーションしか感じない仕事を無理に好きになろうとするのは良くありません。それよりも、リフレッシュしたり、新しいスキルの習得に励んだりして現状を改善し、新しいチャンスを切り開く準備をしてください。

例えばあなたは、違う人生を歩んでみたいと考えてはいませんか?昔はインテリアデザインの仕事をしたかったけれど両親に経済の勉強をするように勧められた、など、過去の夢と現実が食い違ったりはしていませんか?私たちの殆どは、若い頃無意識に、または時間や経済的な理由から現在の仕事でキャリアアップすることを選択した経験があると思います。

現在の仕事に満足できなくなったら、恐れずにキャリアパスを変更しても良いのです。人間はいつになっても視野を広げ、まだ気付いていない自分の才能を発見することが可能です。

内なる声に耳を傾ける

次に、「では、私にとって大切なものは何だろう?」と問いかけてみて下さい。長い間心に秘めたままになっている大きな夢や、ずっと実現を強く望んでいた希望があるのではないでしょうか。キャリアの後半になってから本当にやりたかった事に気付くのは、何も珍しいことではありません。

私はかつて小売業界で働いていました。当時は、この仕事でキャリアアップと成功を本気で目指し、何とか働き続けていました。しかし、エネルギーと感情を消耗させるほど注ぎ込んだものの、仕事で満足感を得ることは出来なかったのです。そこで私は、その仕事が自分に向いていないことに気付いたのです。

そのままの状態が続けば、心身が崩壊してしまうと考えた私は、会社を退職し4ヶ月間の休養を取って自分が本当にしたいことを探すことにしました。リクルートメント業界に出会ったのは、適職を探しながら求職活動をしていた時のことです。

その求職活動で、私はそれまでになかったさまざまなことを経験しました。自分とは異なる業界に属する多様な人々とコミュニケーションし、彼らのモチベーションや物の見方、知識、意見に触れることで、私は大きな影響を受けました。私は、リクルートメントの仕事こそが自分が求めるものだと気付いたのです。バーンアウトに悩まされていた時は、自分が何を望んでいるのかも分かりませんでしたが、心身を消耗するキャリアから抜け出す勇気を持てたことは幸いでした。それから10年が経過し、今ではヘイズ・ロシアのマネージング・ディレクターとして働いています。当時の私の選択は正しかった、と今は思います。

自分の強みを見直すことも大切ですが、自分のスキルや経験を、現在の仕事以外で活用する方法はないかも考えてみましょう。また、新しい仕事を探すときは、その仕事で自分が満足出来るのかどうかも重視して下さい。意欲を持ってキャリアアップ出来るか否かは、その点にかかっています。

自分でできること、他人のサポートが必要なこと

自分自身の感情を公正に、先入観なく見ることが出来る人など殆ど存在しません。ですから、自分の強みや弱みがよく分からない場合には、ためらわず他の人にアドバイスを求めてみましょう。

友達や家族、コーチングのプロに相談することで、自分が不安を感じている対象は何か、またその不安の本質は何かを、新たな視点で考えることが出来るようになるでしょう。複数の角度からアプローチしなければ解決できない問題も時にはあるものです。

バーンアウトをターニングポイントに

バーンアウトは、大きな人生経験であり、ターニングポイントでもあると言えます。バーンアウトになったと感じたら、あなたの心身は極限の状態にあるのかもしれません。このような状態い陥ったら、自分の能力の限界を自覚し、自分を奮い立たせてくれるような何かを新しく築き始める勇気と信念を持つことも時には必要です。

目の前の不安を取り除き、変化を楽しむことで、まずは自分自身と自分の幸せを大切にしましょう。真の自分自身に気付き、これからも前に進み続けて下さい。

 

 

ヘイズ・ロシア マネージング・ディレクター

アレックス・シュテインガルド

アレックスは、2008年にヘイズ・ピーエルシーに就任。現在ヘイズ・ロシアでは、会計や金融、ITなどの専門分野や石油・ガス、資源、鉱山など工業分野の部門強化を進めている。

アレックスは、Russian State Academy of National Economyで経済学を専攻。その後、国際的なエンジニアリング企業でプロジェクト・エグゼクティブに就任し、同社で8年以上のキャリアを積んだ後、ロシア支社のマネージング・ディレクターに任命される。

ヘイズでは9年のキャリアを有し、現在は北部・中部・東部ヨーロッパを統括するマネージング・ディレクターの直下で活躍している。

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