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契約社員・派遣社員を目指す皆さんへ – 履歴書の書き方、間違っていませんか?

契約社員・派遣社員を目指す皆さんへ – 履歴書の書き方、間違っていませんか?

 

契約社員や派遣社員として働いている皆さんは、こうした形態で働くメリットをよくご存じであると思います。さまざまな経験を広く積むことが出来ますし、ネットワークを広げることも可能です。ワークライフ・バランスも充実することでしょう。こうした理由から、契約社員や派遣社員のポジションには、求職者側からも高いニーズがあります。競争に勝ち抜いて希望の仕事を得るためにも、履歴書を充実化させ、他の候補者と差別化を図ることが必要です。

契約社員や派遣社員を募集する場合、採用担当者がその応募履歴書に期待する内容は、正社員のものとは異なります。このため、最新の履歴書の効果的な書き方などを参考にして履歴書を仕上げたとしても、契約・派遣社員の適性を評価するために重要な情報を、無意識のうちに書き漏らしている可能性もあります。今回のブログでは、求職者が犯しがちな典型的なミスをまとめてみました。対応のタイミングが遅れると、新しい契約を失う場合もありますので、気をつけましょう。

いつから仕事が可能なのかを明記していない

リクルーターが最も必要としている情報は、あなたがいつから就業が可能かということです。クライアント企業のプロジェクトは、一定の期間を定めて実施されます。そのプロジェクトに即座に着手したいクライアント企業にとって、スキルを持った契約・派遣社員を適切なタイミングで確保することは非常に大切なことです。つまり、あなたを担当するリクルーターには、クライアントが必要とする時期に就業可能な、スキルの高い人材を見つけることが優先事項となるのです。

これらを踏まえて、履歴書にはあなたがすでに退職済みであることや、仕事に就任出来る時期などを明確に記載して下さい。こうした情報は、あなたのセールスポイントになります。氏名や連絡先のすぐ下に、いつから就業開始なのかを分かりやすく記載しておけば良いでしょう。職歴欄には、現在就業中の仕事がいつ終了するのかも忘れずに記載して下さい。これらを書き漏らしてしまうと、リクルーターは、あなたはプロジェクト期間中には就業が不可能であると判断してしまうかもしれません。

契約・派遣社員として働いている理由を記入していない

私見ですが、これはミスというよりもチャンスの喪失です。契約・派遣社員に応募する際は、この働き方を選んだ背景を少々詳しく説明すると良いでしょう。 志望動機の欄に何故この働き方を選んだのかを2、3行ほど記入しておきましょう。例えば、複数の企業で働くことでさまざまな経験を得ることが出来るから、スキルを身に着けることが出来るから、多くの人たちと出会えるから、などが具体的な例として挙げられます。あなた自身のセールスポイントも忘れずに。抽象的ではなく、具体的に書くことが大切です。例えば、「チームプレイを大切にしています」と書くよりも、「最近従事したXYZプロジェクトでは、あるチームとの協力が必要であったため、契約をご延長していただきました」などの方がよく伝わります。

スキルや技術についての記載がない

志望動機の下に、あなたのスキルや技術力を簡潔に記載しておきましょう。契約・派遣社員への応募履歴書では、スキルや技術の表記が漏れているケースが散見されます。応募した仕事に関連するスキルや専門知識を持っているのならば、これらを忘れずに明記し、リクルーターと応募先企業の採用担当者が、あなたのスキルを確りと評価出来るようにしておきましょう。就業先の企業には、契約社員や派遣社員を教育している時間的余裕がないのが実情です。契約社員や派遣社員は、初日から即戦力として活躍することが期待されているのです。あなたが持っている技術スキルや資格、システムの使用経験などを、しっかりとアピールしておきましょう。

スキルの記載が分かりにくい

契約・派遣社員が採用される理由は、プロジェクトなどの特定のニーズを滞りなく、かつ迅速に進行するためです。履歴書にはあなたの経歴やスキルを分かりやすく記載し、採用担当者がこれらを読んだ時に、あなたが採用基準に達していると即座に判断出来るようにしておきましょう。正社員の場合と比べ、契約・派遣社員の履歴書を確認する時間は、遥かに少ないのが実情です。つまり、応募した職務に関連する職歴や実績を、分かりやすく簡潔に記載することが、さらに重要になるのです。

ですから、応募した職務に無関係の職歴を、不必要に長く記載するのはお勧め出来ません。これは正社員への応募にも当てはまることですが、求職中の職務に関連するポイントに絞り込んで記入することが大切です。

職務経歴を書く際には、どのような責任を担っていたか、どのようなスキルを習得したか、達成した結果などを数字を使って表すことが重要です。企業が求めているのは、募集中の仕事を充足出来る経験を持った人材です。このため、これまでに担当してきた仕事量を、詳しく伝える必要があるのです。

また、募集要項で使用されているキーワード を使ってみるのも良いでしょう。応募先の企業が採用プロセスにAIを導入している場合は、アルゴリズム審査を通過しやすくなりますし、リクルーターの目にも止まりやすくなります。

経験した仕事が正社員としてなのか、契約・派遣社員としてなのかを明記していない

履歴書には、これまでの就業経験が正社員としてのものだったのか、または契約・派遣社員としてのものだったのかも明確に記載しましょう。各職務の後に括弧書きで「(契約社員)」、「(派遣社員)」または「(フリーランス)」などと記載すれば、採用担当者にも分かりやすく伝わります。転職経験がある場合は、こうした記載が極めて重要です。これらが書かれていない場合、採用担当者は、あなたが正社員で就業したにも関わらず短期間で仕事を辞めて転職を繰り返す信用出来ない人物だと考えてしまうかもしれません。

ソフトスキルに言及していない

優れた技術スキルも大切ですが、ソフトスキルもまた契約・派遣社員に強く求められる条件の一つです。このスキルは、あなた自身の個性や人格なども反映されたスキルであるため、後天的に習得することが難しい場合もあります。しかし、優れたソフトスキルを有した契約・派遣社員は、きわめて優秀な人材として、他の良好な人材に差をつけることが出来ます。今回は、契約社員や派遣社員に特に強く求められるソフトスキルをご案内します。

  • コミュニケーション ― 他の部門とコミュニケーションをするときなどに、専門用語や一部の専門職にしか理解出来ない言葉を使わずに、相手が理解可能な言葉でコミュニケーション出来る能力を言います。
  • 適応力 ― 新しい環境に素早く馴染み、新しいチームやその文化に上手に溶け込むことが出来る能力を言います。
  • 優れた理解力 ― 新しい製品などの知識を素早く覚え、その知識を即座にかつ全力で行動に移すことが出来る能力を言います。

履歴書を更新をする前に、契約・派遣社員としてあなたがどのようなソフトスキルを積み上げてきたかを振り返ってみましょう。また、ソフトスキルについては、志望動機欄や主要スキルを記載する欄で説明することも可能です。

コラムの冒頭でもお伝えしましたが、皆さんのように高度なスキルを持ったプロフェッショナル人材にとって、契約社員や派遣社員という働き方は、キャリア実現のための有効な選択肢になりつつあります。他の候補者をリードしたいのであれば、採用担当者に、あなたが彼らよりも優れていると分かってもらわなければなりません。そのためにも、まずは契約・派遣社員応募に相応しい履歴書を作成し、新しい仕事でどのようなスキルや経歴を発揮することが出来るのかを全て伝えてみましょう。

 

 

ジェーン・マクニール

ディレクター

マクニールは、エディンバラ大学で心理学の修士号を取得、1987年の卒業後はヘイズのロンドン本社に研修員として就任。会計・金融産業のリクルーターとして、11年に渡りロンドンの銀行・金融企業向けの正社員上級職の紹介に従事しました。この間に管理職へと早期の昇進を果たし、景気後退に陥ったロンドン・シティのビジネスを目覚しい業績回復に導くと、1992年にはディレクターに就任。

2001年には、オーストラリア西部のパースに移り、現地の拠点を15名から250名の規模に拡大、銀行・金融産業へのリクルーティング部門を立ち上げ、マネジメントに携わりました。

2007年には、ヘイズ・オーストラリア&ニュージーランドのマネジメント・ボードに就任。現在はシドニーに拠点を置き、ニュー・サウス・ウェールズ州と西オーストラリア州を統括しています。

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