社会貢献を“ライフワーク”に
テクノロジーと人をつなぐコーポレート シチズンシップの実践とは
マイクロソフトとアクセンチュアの合弁会社として設立され、現在では 世界26か国でビジネスを展開するアバナード株式会社。戦略とテクノロジーの両面から企業のDXやIT改革を支援し、数多くのクライアントに価値を提供しています。今回は、 アバナード ジャパンでコーポレート シチズンシップ・マネージャーを務める日野紀子さんに、天職と語る現在のお仕事、そしてこれまで取り組んでこられたソーシャル・イノベーションの歩みについてお話を伺いました。
「人々に真のインパクトを」――アバナードの社会貢献活動とは
― 日野さん、まずは現在のご担当業務について教えていただけますか?
私はアバナード ジャパンでコーポレート シチズンシップの専任担当をしています。グローバル全体では約10名がこの領域を担当していて、日本では私が初の専任者です。
アバナードは、マイクロソフトとアクセンチュアの合弁会社として2000年にアメリカで設立され、現在では世界28か国でビジネスを展開しています。日本法人は2005年に設立され、現在約1,600名が在籍しています。マイクロソフトのエコシステムを活用しながら、クラウド、AI、デジタル、アドバイザリーサービスなどを提供するITコンサルティング企業です。
その中で私が担当しているコーポレート シチズンシップは、企業としての社会的責任を果たすだけでなく、社員一人ひとりが社会とのつながりを意識しながら働けるようにするための取り組みです。アバナードでは、全社員に年間8時間のボランティア休暇を付与していて、最低でも年間2時間は何らかの社会貢献に携わることを推奨しています。
コーポレート シチズンシップとは、企業が社会の一員として自覚し、地域社会の健全な発展に貢献する企業精神や活動を指します。シチズンシップは市民が自分の街を自分でつくっているという意識を指し、それを企業も市民の一員として社会貢献を行っていくものです。日本ではCSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会的責任)が広く知られていますが、CSV(Creating Shared Value)といって、事業活動を通じて社会課題を解決し、同時に企業価値の向上も目指す「共通価値の創造」というアプローチがあります。CSRを守りとすると、CSVは攻めの活動で、私はこのCSVの推進をしています。
― それはかなりユニークな制度ですね。活動のテーマや方針はどのように決めているのでしょうか?

私たちコーポレート シチズンシップ・チームは、「人々に真のインパクトを与える」というアバナードのパーパス(存在意義)に基づいて、活動のテーマや方針を設定しています。アバナードは、テクノロジーとコンサルティングの専門家集団ですので、私たちらしい社会貢献とは何かを常に考えながら、活動を設計しています。
今年のテーマは「未来を創れる次世代を育む」です。これは、単に若者を支援するということではなく、彼らが自ら社会課題に向き合い、解決に向けて動き出す力を育てることを目的としています。その一環として、大学との連携や地域社会との協働を進めています。
また、活動を設計する際には、社員が自分の専門性を活かして社会に貢献できるような仕組みづくりを意識しています。たとえば、技術職の社員が教育支援に関わることで、単なるボランティアではなく、プロフェッショナルとしての価値を社会に還元できるような場をつくることを重視しています。
学生との共創:お茶の水女子大学での寄附講座
― 大学との連携について、もう少し詳しく教えていただけますか?
現在、お茶の水女子大学で客員講師として寄附講座を運営しています。この講座では、学生が自分自身の中にある違和感や疑問を出発点に、社会課題を見つけ出し、それに対してテクノロジーを活用してアプローチするという流れを重視しています。
たとえば「この問題、なんとかしたいよね」「心が痛むよね」といった感覚から、フードロス、防災、プラスチックごみなどの、生活者目線で感じる社会課題が挙がってきます。学生たちはまずそれらを疑似体験し、自分が本当に取り組みたいテーマを選定します。その後、デザイン思考を用いてアイデアを発想し、グループに分かれてマイクロソフトのツールを活用しながら、実際にアプリを開発していきます。
― 実際にアプリ開発まで行うんですね。学生にとっても貴重な経験になりそうです。
そうなんです。この講座では、アバナードの社員がテクノロジーの専門家として学生に伴走します。単に「社会貢献を体験しました」で終わるのではなく、「小さくても自分の手で何かを変えられた」という実感を持ってもらうことを大切にしています。学生の疑問に社員が応える中で、「アイデアとテクノロジーの掛け合わせで、こんなことができるんだ!」という驚きが生まれます。それは学生にとって刺激になるだけでなく、社員にとっても「自分の専門性が社会に役立つ」という実感につながり、より意欲的に社会貢献に取り組むようになるんです。
私の仕事は、こうした体験を通じて人の心に火をつけることです。学生にとってはアイデアを形にする機会を、社員にとってはテクノロジーを社会貢献に活かす経験を、そして企業にとっては自社の強みを活かした独自の価値創出を。それぞれが得るもののある、持続可能なサーキュレーション(循環)を目指しています。
― 学生と社員、双方にとって学びのある場なんですね。
この講座を通じて、社員が「自分の知識やスキルが社会に役立つ」という実感を得ることで、社内のエンゲージメントも高まります。社会貢献活動が、社員のモチベーションやキャリア意識にも良い影響を与えていると感じています。
地方自治体との連携:酒田市での取り組み
― 大学だけでなく、自治体との連携も進めていると伺いました。
アバナードでは、地方自治体との連携も積極的に進めています。たとえば、山形県酒田市では「日本一女性が働きやすいまち」を目指すプロジェクトを推進しています。これは、女性の働きやすさを実現するためのソリューションを、自治体と共に考える取り組みです。このプロジェクトには学生も一部参加していて、地方発のソーシャル・イノベーションを共に生み出していこうとしています。都市部だけでなく、地方にも目を向けることで、より広い視点で社会課題にアプローチできると考えています。
また、地方自治体との連携では、地域のニーズに合わせた柔軟な支援が求められます。酒田市のプロジェクトでは、「サンロクIT女子」という女性のキャリア支援や働き方改革に関するワークショップの企画・運営なども行っており、地域に根ざした活動を通じて、アバナードの価値を届けています。
社会貢献への原点:ニューヨークでの20年
― 日野さんが社会貢献に目を向けるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
20代前半の私は、正直なところキャリアに対して明確なビジョンを持っていたわけではありませんでした。都心のきらびやかなオフィスで働けて、定時で帰れて、お給料も悪くない。そんな理由で金融系のOLとして働いていました。仕事終わりには六本木で友人と過ごすような、いわゆる“東京ライフ”を楽しんでいたんです。そんな生活が一変したのは、母の看病が始まったときでした。朝は出勤し、退勤後に病院へ向かい、帰宅してから家事をこなす。そして夜の22時からまた外出して、深夜に帰宅。どれだけ遅くなっても、父との「朝食は一緒に食べる」という約束だけは守っていました。
その後、母を見送り、心機一転でニューヨークへの移住を決意しました。ずっと憧れていた街だったので、25歳で思い切って渡米したんです。ところが、渡米して1年目に父も他界。両親を立て続けに失ったことで、「もし今、自分が道を踏み外しても、もう誰も正してくれない」という現実に直面しました。
― その経験が、今の価値観につながっているんですね。
命を引き継いだ者として、私はこれから何をすべきなのか。親の分までどう生きるべきか。死ぬときに何を思っていたいのか。何を軸に生きていけばいいのか。そんな問いを、来る日も来る日も自分に投げかけ続けました。そしてたどり着いたのが、「誠実に、正直に、素直に生きる」ということでした。これが、今の私の原点であり、社会貢献に向き合う姿勢の根幹になっています。
ボランティアからNPO設立へ:ニューヨークでの挑戦
― ニューヨークではどんな活動をされていたのですか?
ニューヨークではトータルで20年間暮らしました。その間、雇用の不安定さやビザの問題などから、せっかく掴みかけたチャンスが突然消えてしまうことも何度もありました。そのたびに、自分の「Will(やりたいこと)」「Can(できること)」「Must(やるべきこと)」を見つめ直す必要がありました。
一方で、困難な状況にあるときには、必ず誰かが手を差し伸べてくれるという経験も何度もしました。海外で暮らすというのは、覚悟を持って飛び込んだとしても、言語や文化の壁にぶつかり、当たり前のことがうまくできずに自己嫌悪に陥ることもあります。そんなときに、ボランティア活動を通じて「ありがとう」と言われると、自分の存在が誰かの役に立っていると実感できて、自信を取り戻すことができるんです。
― ボランティアがキャリアの転機になったんですね。
そうですね。当時勤めていたIT企業が経営難でレイオフとなり、思いがけず時間ができたことをきっかけに、軽い気持ちでボランティアを始めました。そこでの「ありがとう」が、今でも続いているニューヨークでの社会貢献活動の原点になりました。もともと人と人をつなぐことが好きで、ニューヨークではイベント企画の仕事からキャリアをスタートしました。その後、インターネットを通じて世界中の人とつながれることに感動し、ウェブデザインやオンラインマガジンでの発信にも取り組むようになりました。
さまざまなプロモーションに携わる中で、「次はボランティアをフックにした社会貢献を広げたい」と思うようになり、自分でWebサイトを立ち上げ、プレスリリースを書いてニューヨークの日系社会に広く呼びかけたところ、100人以上から連絡をいただきました。初めての活動の翌年にはNPOを立ち上げ、計10年間、人生をかけて取り組んでいました。
自分のことだけを考えるよりも、人を笑顔にして、自分も一緒に笑う。皆で元気になっていく。そんな循環を、私は身をもって実感しました。社会のことを考えて行動することで、社会がよくなり、自分も一緒に上がっていく。周囲と一緒に幸せになっていく感覚です。今の私はそのような機会をデザインすることにこだわっています。
アバナードとの出会いと転職の決断
― 帰国後、アバナードに出会った経緯を教えてください。
アメリカでは、グリーンカードの取得が叶わず、帰国を決意しました。帰国後は、米系および日系のテック企業で人事やマーケティングの仕事に携わっていましたが、心のどこかでずっと「社会貢献に関わる仕事がしたい」という想いを持ち続けていました。
ある日、LinkedInで「コーポレート シチズンシップ」といったキーワードで検索してみたところ、アバナードの採用情報が目に留まりました。そのジョブディスクリプションを読んだ瞬間、「これはまるで私のために書かれたのでは?」と感じるほど、自分のバックグラウンドや関心とぴったり一致していたんです。
― まさに“運命の出会い”だったんですね。
そうですね。募集は「コーポレート シチズンシップ」担当としてのポジションで、CSRにとどまらずCSV(Creating Shared Value)を推進したいという会社の本気度が伝わってきました。さらに、社員がコミュニティに貢献することを大切にしている点や、専任として初めてのポジションであること、セルフスターターを歓迎していること、そしてグローバルな仕事にも関われることなど、すべてが魅力的に映りました。知人がアバナードに勤めていたことを思い出し、連絡を取ってみたところ、すぐに社長とのカジュアル面談が実現。当時の社長から「うちの会社、きっと合うと思います」と言っていただき、相性の良さを感じました。
ITが社会課題の解決に活用されている今、日本で社会貢献に携わるならIT企業だと考えていました。アバナードには、最新のテクノロジーとコンサルティングの専門家が揃っているだけでなく、当時から女性の役員登用など、多様なバックグラウンドを持つ人が活躍できる風土がありました。自分の経験を活かせるチャンスがここにあると、強く感じたのです。
専任者としての挑戦と、最初のソーシャル・イノベーション
― アバナード入社後、最初に取り組まれたことは何でしたか?
まず着手したのは、「アバナードにとってのコーポレート シチズンシップとは何か」という定義づくりでした。これは単なる理念の言語化ではなく、社員が日々の業務の中で社会との接点をどう持つか、その指針となるものです。日本語と英語の両方で社内向けに明文化し、浸透させるところからスタートしました。
それまで兼任で運営されていた領域に、専任者として初めて着任した私に対し、会社はニューヨークで10年以上非営利団体を運営してきた経験をリスペクトし、自由度高く任せてくれました。これは非常にありがたく、やりがいを感じた瞬間でもあります。
― 印象的だったプロジェクトはありますか?
入社から半年ほど経った頃、大阪・河南町で幼稚園バスの乗降記録をIoT化するプロジェクトがありました。マイクロソフトのAzureなどの技術を活用し、園児の乗降をリアルタイムで記録・通知する仕組みです。このプロジェクトは、園児がバスに取り残されるという痛ましい事故のニュースを見た社員が自発的に立ち上げたもので、アバナードにおけるソーシャル・イノベーションの第1号となりました。
私はこの2名の発起人を社内で“ヒーロー”としてブランディングすることに注力しました。まずは日本社内の掲示板で紹介し、続いてグローバル全社員が閲覧できるプラットフォームでもストーリーを共有しました。
その結果、「日本にもこんな社会貢献のヒーローがいるんだ」と社内で話題となり、テックプレイなどの外部イベントでも紹介したところ、「このような活動がしたくて入社した」という社員が複数現れました。社内でも「自分もやってみたい」と手を挙げる人が続々と現れ、第2、第3のヒーローが誕生しています。
小さな事例から始まるCSVの実践
― 社会課題への取り組みが、ビジネスにもつながるんですね。
社会課題の解決は、直接的にビジネスに結びつくとは限りません。しかし、「解決したい」と思うステークホルダーが自然と集まり、結果的にアバナードのビジネスにもつながっていくことがあります。
だからこそ、私はまず“小さくても事例をつくる”ことを重視しています。それが社内外での認知度向上につながり、採用広報にも好影響を与える。プログラム設計の段階から、こうした波及効果を意識しています。
また、社員が自らの意思で社会課題に取り組むことで、企業文化にも変化が生まれます。自発的な行動が評価され、組織全体が「社会に貢献することは価値あることだ」と認識するようになる。これは、CSVの本質でもある“共通価値の創造”につながると感じています。
転職の判断軸と、納得できるキャリアの築き方
― 転職を決断する際、どんな軸で判断されましたか?
キャリアを選ぶ際、私は常に「自分を知ること」と「世の中の流れを読むこと」を大切にしています。職種に関しては、イベント運営、デザイン、人事、マーケティングなど多様な経験を積んできましたが、ニューヨークから帰国した後は「社会貢献に携わりたい」という想いが強く、これは譲れない軸でした。
一方で業界選びにおいては、変化の激しい時代だからこそ、最先端の情報や技術が集まるフィールドに身を置くことが重要だと考えています。IT業界を選んだのは、トップ人材とテクノロジーが集まり、社会課題の解決にも直結する可能性があるからです。
― 不安や懸念はありませんでしたか?
もちろんありました。転職を検討する際には、「後悔しないか」という不安が常につきまといます。だからこそ、年金や退職金などの金銭面、キャリアの成長可能性、退職後の人生設計、ダイバーシティ(性別・年齢)、そして「自分らしさをどこまで出せるか」といった観点で、思いつく限りの要素を比較検討しました。その結果、アバナードには自分の経験や価値観を活かせるチャンスがあると感じ、転職を決断しました。転職前に得られる情報はほんの一部で、入社してみて「良くも悪くも想定と違う」というのは必ず起こります。その時に「違う方にすればよかった」と思うのではなく、選択した道で納得できる状況を自分でつくることが重要だと思っています。
人を巻き込む力と、キャリア形成の習慣
― 日野さんの取り組みに惹かれて入社される方も多いと伺いました。
そうですね。アバナードでは、社会的に意義のある活動に魅力を感じて入社される方も少なくありません。コーポレート シチズンシップやCSVに携わるには、「0を1にする力」が求められます。前例のない領域では、何が正解か分からない中で仮説を立て、試行錯誤しながら進めていく必要があります。
自ら立ち上げをリードするリーダーシップ、そして社内でまずは“味方”をつくる巻き込み力が重要です。また、新しいことを推進する過程では孤独を感じることもあります。そんな時でも「自分の取り組みが、結果的に誰かを幸せにする」と信じて動き続けることが、活動の原動力になっています。
― 人を巻き込む際に意識していることはありますか?
言葉よりも行動で示すことです。私自身、社会貢献をライフワークとして捉えており、社内外での公式な発信に加え、LinkedInや日経xwoman(クロスウーマン)アンバサダーとしての情報発信も継続しています。即効性はなくても、継続することで少しずつ理解者や仲間が増えていく実感があります。
それぞれが持つ専門性や経験を社会に活かす喜びを知ってもらい、人生に取り入れてもらえるよう、説得ではなく“体験”を通じて感じてもらう場づくりを大切にしています。
― 最後に、キャリア形成において役立った習慣があれば教えてください。
自分の“普通”を揺さぶることです。たとえば「着てみたかった服を着る」「年齢や業種の違う人と交流する」「いつもと違う道で帰る」など、日常に新しい刺激を取り入れることで、自分にチャンスを与えています。
また、毎週月曜日には“マンデーランチ”を設け、午前中は静かに作業をし、ランチでは年初に立てた計画の進捗を友人と共有しています。キャリアカウンセラーでもある友人は傾聴力が高く、元気をもらえるだけでなく、自分の立ち位置を確認する機会にもなっています。目標を共有し、定期的に進捗をチェックできる存在や仕組みをもつことで、自分自身と向き合う時間となり、持続可能なキャリア形成につながっていると感じています。
アバナードでの仕事について、社会貢献活動への思いについて、キャリアの変遷について、明るく惜しみなくお話しされる姿がとてもパワフルな日野さん。社内外の人を巻き込むエネルギーが溢れていて、コーポレート シチズンシップという新しい領域を果敢に推進されている様子が目に浮かびました。本日はありがとうございました。

アバナード株式会社
コーポレート シチズンシップ・マネージャー
日野紀子
ニューヨーク在住時に非営利法人「NY de Volunteer」を創設。帰国後、外資や日本のテック企業を経てアバナードへ入社。コーポレート シチズンシップを推進し、社会課題の解決に取り組む人材の育成に取り組む。お茶の水女子大学客員講師、日経xwomenアンバサダーも務める。

ヘイズ・ジャパン大阪支店
セクション・マネージャー
佐藤鯨大
ヘイズ・ジャパン大阪支店のセクション・マネージャーとしてIT企業の採用支援と、IT人材の転職サポートの両方を担当。
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