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新しい働き方が定着した今、面接官が聞くべき5つの質問

新しい働き方が定着した今、面接官が聞くべき5つの質問

 

世界各国の政府が、新型コロナウイルス感染拡大に伴う行動制限の緩和を進めています。多くの経営者はいまだ残る不確実性に懸念を抱えながらも、ビジネスを成長軌道に戻すべく努力しています。ポストコロナを見据え、このような状況に対応していくためには、企業において最も重要な資産である「人材」の力を必要となってくるのではないでしょうか。

ポストコロナにおける企業の成長には「人材」の力が重要

企業が成長のためには、優れた対人スキルを持つ人材が重要です。当社の最高経営責任者(CEO)であるアリスター・コックスは、LinkedInのブログで「もちろん、製品やサービス、テクノロジー、プロセスも重要です。しかし、結局、成長のために必要なのは、企業の現在と将来を担う人材なのです」と説明しています。

コロナウイルスの影響によって既存のビジネスモデルの大部分は、変化を余儀なくされるでしょう。新しい市場を開拓するために、今までとは異なる製品やサービスを素早く開発し、提供しなければならなくなります。結果として、コロナ後に、企業はこれまでとは全く違った存在になってしまうかもしません。それは避けることのできないことかもしれませんが、意味のある「変化」にしていくためには、「人材」の力が重要です。そのためには、今までは異なったアプローチで採用を行うことが必要になるでしょう。

 

企業の成長のために今こそ人材獲得を優先すべき

先ほど説明をした通り、ポストコロナの新しい時代を見据えて、企業は成長のためのプランを立てる必要があります。結局のところ、成長のためには行動と決断が重要であり、その計画の中心にあるのは、「人材」です。

企業において人材が極めて重要であることは、これからも変わらないでしょう。だからこそ、新しいビジョンを生み出すためにどのような役割やスキルが必要となってくるのか考え、しっかりと計画を立てましょう。

企業の現在と未来にどのような人材が必要か考えることができたら、あとは行動に移すだけです。今は、人材採用をするのに絶好の機会と言えます。当社CEOのアリスター・コックスが、その理由を説明しています。

・リモートワークや、オフィスと自宅での勤務を組み合わせたハイブリッドワークが増加し、地方在住など遠く離れた場所に住む優秀な人材も採用できる。

・コロナウイルス感染拡大は、多くの人にとってキャリアを見直す機会となり、仕事を通してどのように世界へ貢献するのか、何を成し遂げたいのか考えるようになった。

・多くの人が、長期的なキャリア形成だけでなく、コロナ禍の危機的状況の中で経営者や企業からどのような扱いを受けたかということも考えている。

 

採用における選考方法を見直す

ポストコロナの新しい時代に向けて必要な人材を考えることができたら、履歴書や職務経歴書を見返すということに加えて、どのような選考方法を取るべきか検討してみましょう。

メールや動画、電話などのリモート形式での採用が一般的になってきたと思います。しかし、そのような状況でも企業に合った優秀な人材を見極めるための方法は多く存在します。すでに検討していたものもあるかもしれませんが、下記の例も、ぜひ参考にしてみてください。

技術試験

高い技術的スキルが必要な職種を募集している場合は、技術力を評価する試験を実施するべきです。実際に試験を実施するときは、事前に課題内容と、メールで解答を返信してもらう期日を伝えておくと良いでしょう。

厳しい締め切りがある仕事なら、WEB面接中に短時間の試験を行い、プレッシャーがある状況でも業務を行うことができるのか見るのも方法の一つです。WEB面接中にこのような試験を行う場合は、面接官と採用候補者の両方の音声をミュートに切り替え、画面も映らないようにし、集中できる環境をつくる配慮をしましょう。

オンラインプレゼンテーション

定期的にプレゼンテーションをする職種の場合は、試験としてオンライン上でプレゼンテーションをお願いするのも良いでしょう。関係者からの賛同を得ることが重要な業務なら、特定のテーマについての知識やアプローチを評価するのに良い方法だと思います。

実際に、オンラインプレゼンテーションを行うときは、事前に課題のテーマや締め切りなど試験に関連する情報を伝えるようにしましょう。

例えば、

    1. どのような形式でプレゼンテーションを行うのか、事前に資料は共有するのか
    2. 所要時間
    3. プレゼンテーションを聞く面接官の人数
    4. 評価項目(内容、データの活用の仕方、説得力など)
    5. プレゼンテーション後にQ&Aセッションはあるか

また、全ての面接官が同じ基準で評価をすることが重要です。事前に、どのようなことに注意して面接を行うのか、今回の評価方法に対してどのようにフィードバックをするのか明確にしておきましょう。

オンライン上での集団面接やパネルインタビュー

高いコミュニケーション能力が求められる仕事の場合は、集団面接やグループワーク、一人の候補者に対して複数の面接官が対応する「パネルインタビュー」といった方法で選考を行うのも良いと思います。

もちろん、面接官の数や役割、役職は、募集している仕事内容を踏まえて決定する必要があります。あらかじめ、誰が面接を行うのか、各面接官はどのような人なのか説明しておきましょう。また、面接官の間で段取りをしっかり決めておくことも重要です。

例えば、

    1. 質問をする順番(誰が最初に話すのか)
    2. 各面接官が担当する質問数や、どのようなテーマについて質問するか
    3. 逆質問に答える順番
    4. 評価基準や、それに対するフィードバック

 

1対1でのオンライン面接

1対1でのオンライン面接が最も一般的な方法だと思います。あらかじめ、Zoomなど、どのようなツールを使用して面接をするのかしっかりと伝えておきましょう。また、どのような候補者かということに限らず、質問項目も統一するべきです。面接で聞くべき質問については下記で詳しく説明しますが、質問項目を統一することは、必要なスキルを持つ人材を見極めるために重要なことです。

優秀な人材を確保するために聞くべき質問とは?

多くの人が選考過程で面接を受けることになると思います。対面での面接だけでなく、オンライン面接でも適切な質問をすることは優秀な人材か見極めるために極めて重要なことです。

しかし、コロナウイルスの影響により、仕事や生活のあり方が大きく変化しており、面接での質問内容も検討し直す必要があるのです。

 

ポストコロナを見据えて面接で聞くべき5つの質問

企業が生き残るためだけでなく、将来の成長に必要な人材を見極めるために、面接で聞くべき5つの質問を下記にまとめました。

 

1. 一人で働くのとチームで働くのでは、どちらが好きですか?

ポストコロナ時代は、チームの一部のメンバーは出社する、それ以外の人はリモートワークをする「ハイブリッドワーク」が増えるのではないでしょうか。多くの企業にとって全く新しい勤務方法だと思います。だからこそ、面接では、どのような勤務方法を望むのか、どのような環境なら力を最大限に発揮できるのか確認しましょう。

この質問はコロナ前にも一般的に使われていたと思いますが、終息後はより重要な意味合いを持つようになってくるのではないでしょうか。

 

2. リモートワークでモチベーションを保ちながら効率よく働くためにできることはありますか?

アリスター・コックスがブログ で説明をしているように、ポストコロナ時代では、多くの人が、さらに柔軟な勤務体系を望むようになるでしょう。自宅であろうと他の場所から働いていようとも、業務上の権限も求めるようになると思われます。

ほとんどのマネージャーが、コロナ禍で突然のリモートワークになったチームの生産性に満足しています。その理由としては、自由を与え、自分たちで最も生産性のある働き方を選択できるようにした結果であると言われています。

新しい時代が進みリモートワークが一般的になれば、求められる基準も高くなりチームにかかるプレッシャーも大きくなります。そのような場合は、リモートワークでも、生産性がありモチベーションを高く保つことができる人材を雇い入れるべきでしょう。さらに、フルタイムでリモートワークをすることになる採用候補者の面接方法を確認したい場合は、ぜひこちらのブログをご覧ください。

 

3. キャリアアップやスキルアップのために継続的に取り組んでいることはありますか?

今回のコロナ禍で企業は、社員がリモートワークへの突然の移行など素早く状況に対応できるスキルを持っているか確認する必要性が出てきました。

もちろん、社員は、各個人で自分に合ったデジタルトレーニングを見つける必要があり、その学習習慣を企業に伝える必要があります。自分たちの学習には自分たちで責任を持たなければなりません。継続的なスキルアップは、習慣となり、達成感を与えてくれるでしょう。

だからこそ、キャリアアップやスキルアップのために取り組んでいることを質問する必要があります。もし、何か取り組んでいることがあれば、どのようなことを行っているか聞いてみましょう。また、最近学んだことや、それをどのように習得したか聞いてみるのも良いと思います。

 

4. 失敗経験を教えてください

未来のことは、誰にもわかりません。企業はビジネスの方向性を急激に変え、新しい市場や顧客を探しています。ビジネスと人材のマネジメントを軌道修正する際に、このような変化と不確実性が間違いなく障害となるでしょう。

上手くいくこともあれば、そうでないこともあります。でも、大丈夫です。私たちは学びながら進んでいる途中なのです。アリスター・コックスは、「自分が正しい判断をしていること、正しい方向に向かっていることを確信させてくれる取扱説明書やビジネススクールのテキスト、経営の第一人者は存在しないのです。他の人と比較することはできますが、誰もこのようなことに対処したことがないので、私たちは毎日戦略を考え、新しい問題に対処しているのです」と話しています。

次の時代の仕事で成功するためには、これまで述べてきた学習能力の向上に加えて、あえて厳しい状況に自分を置く必要があります。

失敗経験を説明してもらうことで、その人が本当に失敗を恐れずに挑戦できる人材か見極めることができます。また、失敗を成長や学習の機会と捉え、成長の意識を持って未知のものや課題に取り組んでいるかどうかを判断することもできるでしょう。

 

5.仕事でクリエイティビティを発揮するために行っていることは?

デジタルトランスフォーメーションと自動化がポストコロナ時代にさらに加速する中で、最も高い価値を持ち、最大のインパクトをもたらすのは、私たちが生来持っている人間的なスキルでしょう。実際、当社は、英国内の16,000人以上のプロフェッショナルと雇用者を対象に調査を行いました。当社の「Market Insights Report」の調査結果によると、雇用者の約半数(48%)が組織で最も必要とされているソフトスキルは「問題解決能力」であり、4分の1(25%)が「創造性」を求めていると回答しています。

全ての業務において、これまで以上に、創造性、革新的なアイデア、問題解決力が求められるようになるでしょう。そのため、仕事でどのようにクリエイティビティを発揮しているか尋ねることは重要です。例えば、同僚とブレインストーミングをしたり、ポッドキャストを聴いたり、あるいは散歩に出かけて断捨離したりすることで、心をリラックスさせ、創造的に考えたり、より迅速に解決策を見つけたりすることができるようになるといったことがあります。

このような質問は、採用担当者が候補者に尋ねるべき面接質問の種類のほんの一例です。例えば、候補者のコミュニケーションスタイル、特に分散したハイブリッドチームで複雑なプロジェクトに取り組む場合のコミュニケーション方法について知りたいと思うかもしれません。また、Zoom、Teams、Skype、Slack など、ここ数カ月の間にビジネスを支えてきたツールを、候補者がすでに使いこなしているかどうかを知りたい場合もあるでしょう。

コロナ禍の影響でビジネスや人々の働き方も変化しており、面接での質問内容も変えていく必要があります。ポストコロナに向けて必要な人材を採用するために、状況に合わせた適切な質問をしていかなければならないでしょう。

 
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ギャリー・ブレイク

ギャリー・ブレイクは、1999年にヘイズに入社し、ロンドンのヴィクトリアにある建設・不動産部門でキャリアをスタートしました。以降さまざまな業界のコンサルティング業務や事業運営に携わり、2009年にはHays Career Transitionsプロジェクトの立ち上げにも参加しました。2018年には、ヘイズUK&Iのディレクター・オブ・パーマネント・アポイントメンツに任命されています。Universities of Warwick(ウォーリック大学)と Universities of Bath(バース大学)を卒業。経営学で学士号(honours degree)と修士号を取得。

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